
Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
カナダ上場企業マタドール・テクノロジーズは16日、2027年までにビットコイン(BTC)を最大6000枚取得する戦略を明らかにした。
同社は既存の77.4 BTCに加え、2026年までに1000 BTCを保有するという中間目標を掲げている。この計画の資金調達のため、カナダの証券規制当局に9億カナダドルの目論見書を提出した。
資金が全額調達された場合、1BTCあたり平均15万1659カナダドルで約5934 BTCを取得できる見込みだ。
🚀 Big news from Matador Technologies: our Board has green‑lit a long‑term Bitcoin treasury acquisition strategy, targeting 6,000 BTC by 2027, with an interim goal of 1,000 BTC by 2026—all firmly grounded in balance‑sheet prudence & discipline.
— Matador Technologies (@buymatador) July 16, 2025
この大胆な戦略は、マタドール社を世界の暗号資産(仮想通貨)企業保有ランキングでトップ20に押し上げることを目指すものである。
同社は最終的に、ビットコインの総供給量の1%を保有するという長期的な目標を掲げている。これは、ビットコインを単なる財務準備資産としてではなく、事業運営とインフラを含むエコシステムの中核として統合する同社の姿勢を反映している。
この動きは、ビットコインの長期的な価値に対する企業の強い信頼を示すものだ。また、ビットコイン現物ETFの承認や、ドバイやカナダといった国々での規制整備など、世界的な機関投資家の採用拡大という大きな潮流とも一致している。
この戦略の実行は、3つの重要な要素に左右される。資金調達の可否、ビットコイン価格の変動を含む市場状況、そしてカナダ国内外の規制動向である。
特に価格変動は、割り当てられた資金で実際に取得できる仮想通貨の数に影響を与える可能性がある。
資金調達は目論見書による公募だけでなく、多様な手段を検討している。具体的には、アット・ザ・マーケット・オファリングや転換社債型新株予約権付社債の発行、非中核資産の売却などが含まれる。
さらに、ビットコインを担保とした融資や戦略的提携、買収も選択肢だ。
マタドール社は、規律ある取得方針を掲げ、各購入は価格や時期、資本への影響を慎重に評価。1株あたりのビットコイン保有量を最大化することを優先するとしている。
このような戦略は、将来の価値上昇を見込んだ仮想通貨投資の一環であり、企業の財務戦略に新たな選択肢をもたらすものである。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。