エンジンコイン(ENJ)は、Web3ゲームやNFT市場で活用されている(暗号資産)仮想通貨の1つです。
本記事ではそのエンジンコインに関して、以下の項目を解説していきます。
エンジンコインの価格は、これからどこまで上がるのか?それを知るためのヒントとして、本記事をぜひ最後まで御覧ください。
エンジンコインの将来性を考えるうえで、周辺で起きている最新の動向は見逃せません。特に技術面でのアップデートなど、市場での評価や価格変動に直結しやすい重要なポイントをここで紹介します。
2025年3月、エンジンコインを支える基盤「Enjin Blockchain」で、大規模なネットワークアップデート「Bugis」が実施されました。
今回のアップデートでは、同チェーンの中心的な役割を担う「Matrixchain」の処理能力が大幅に強化され、トランザクションの効率性やスケーラビリティが一段と向上しています。
これにより、ユーザーが快適な体験を得られるようになっただけでなく、ゲームの開発者にとっても参入ハードルが下がり、新規プロジェクトの展開がより容易になりました。
こうした基盤の進化は、エコシステム全体の拡大を後押しし、長期的にはエンジンコインの需要増加と価値向上にもつながると見られています。
2025年5月、開発元のEnjin Pte. Ltd. (以下、Enjin社)は新しい通信レイヤー「Enjin Connect」を発表。これは第三者の通信サービスに依存することなく、Enjin Walletとエコシステム内のサービスを直結させる仕組みです。
その目的は、取引の信頼性向上と接続の高速化、そしてセキュリティ強化にあります。プライベートキーをウォレット外に出すことなく、安全にサイン済みメッセージをエンドツーエンドで転送できる設計になっており、QRコードの読み取りやNFTの出品、入札などの操作がより迅速かつ安定的におこなわれます。
また、外部アプリとの統合にも配慮されているのが特徴で、今後のエコシステム拡大を後押しすると期待されます。
エンジンコインは近年、取引の流動性確保が困難という理由から、仮想通貨取引所での上場廃止が相次いでいます。
例えば海外では、2024年6月にCoinbaseがエンジンコインの取り扱いを廃止しました。また国内でも、2025年6月にGMOコインとSBI VCトレードにて、相次いで取り扱いが廃止されています。
こうした流れはネガティブな評価につながり、中長期的にエンジンコインの価格形成にマイナスの影響を及ぼしかねません。
ここからは、エンジンコインの将来価格について、2025年から2030年までの予想を紹介します。これまでの価格推移や、Web3ゲーム市場での動向、さらにはマクロ経済の影響なども考慮し、当サイトでは以下のようなシナリオを想定しました。
イーサリムの価格予想と同様に、堅実な成長曲線を描きながら、着実に価格が上向いていく展開を見込んでいます。
年 |
最低価格(ドル) | 平均価格(ドル) | 最高価格(ドル) |
2025 |
0.060 | 0.14 |
0.15 |
2026 |
0.14 | 0.17 |
0.17 |
2027 |
0.20 | 0.23 |
0.25 |
2028 |
0.26 | 0.29 |
0.31 |
2029 |
0.26 | 0.29 |
0.31 |
2030 | 0.32 | 0.34 |
0.37 |
後ほど詳しく解説しますが、エンジンコインのこれまでの価格推移は決して順調とは言えません。特に2021年のNFTブームをピークに、その後は長期的な下落基調に苦しんできました。
しかし、それでも中長期的に見れば、一定の底打ちを経て復調していく可能性は十分にあります。
実際、競合であるイーサリアムも大幅な下落を経た後、技術革新や市場需要に支えられて回復してきた過去があり、エンジンコインでも同じようなシナリオを期待できます。
価格回復の景気となり得る要因は、以下のものが挙げられます。
もちろん、ここで示した数値はあくまでも予測であり、投資判断の参考材料の1つに過ぎません。
仮想通貨市場はボラティリティが非常に高く、マクロ経済や規制動向によっても大きく変動します。そのため、エンジンコインに限らず仮想通貨投資を検討する際には、最新の市場状況を常に確認しながら慎重に判断することが重要です。
それではあらためて、エンジンコインとはどういった仮想通貨なのか、おさらいしておきましょう。
名称 | エンジンコイン |
シンボル | ENJ |
発行基盤 | イーサリアム
Enjin Blockchain |
ローンチ時期 | 2017年 |
発行・運営元 | Enjin Pte. Ltd. |
エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)は、シンガポールのブロックチェーン企業Enjin Pte. Ltd. (Enjin社)が2017年に発行したアルトコインです。ゲーム内アイテムやデジタル資産をブロックチェーン上で管理し、ユーザーが安全に取引や保有をできるエコシステムを構築することを目的として生まれました。
当初のエンジンコインはイーサリアム基盤のERC-20トークンとして登場し、既存のゲーミングコミュニティ「Enjin Network」の利用者を中心に広まっていきました。
その後、NFT市場の拡大やスケーラビリティ課題に対応するため、Enjin社は新たにPolkadot上でNFT特化型の「Efinity」プロジェクトを立ち上げます。
さらに2023年には、NFTやゲーム資産の発行に特化した独自のブロックチェーン「Enjin Blockchain」をローンチ。イーサリアム依存から脱却し、自社主導のブロックチェーンエコシステムへと進化を遂げました。
このようにエンジンコインは、時代の変化に合わせて技術基盤を進化させており、現在もWeb3ゲームやNFT市場を中心に、「デジタル資産の真の所有」を実現する基盤として展開されています。
エンジンコインは、長年に渡ってゲーム分野と深い関わりを持ってきた仮想通貨です。
もともとイーサリアム上で発行されたトークンとしてスタートしましたが、2023年には独自のチェーン「Enjin Blockchain」がローンチされ、エコシステム全体の基盤がさらに強化されています。
ここでは、そんなエンジンコインと運営基盤であるEnjin Blockchainの特徴をくわしく掘り下げていきます。
Enjin Blockchainは、汎用的なブロックチェーンとは異なり、ゲームやアプリケーションの利用に特化して設計されたチェーンです。
Web3ゲームでは、処理速度の遅延や高額な手数料がユーザー離れの要因になりやすく、快適な体験の提供が非常に重要となります。Enjin Blockchainはこれらの課題に対応し、高速トランザクション処理と低コストを両立させる仕組みを整備しました。
その結果、ゲーム内アイテムの売買やNFTの発行・管理をストレスなくおこなえる環境が構築されており、エンジンコインはその中で欠かせない決済手段として活用されています。
Enjinのプロジェクトがブロックチェーン業界にもたらした大きな功績のひとつが、ERC-1155規格の提案と普及です。
ERC-1155はイーサリアム上のトークン規格の1つで、従来のERC-20(代替可能トークン)とERC-721(NFT)を統合し、1つのスマートコントラクトで両方の性質を同時に扱える仕組みを実現しました。
ERC-1155を用いることで、ゲーム開発者は大量のアイテムをより効率的に発行・管理することができ、取引コストの削減や柔軟性の向上につながっています。
現在ではERC-1155は業界標準の1つとして扱われており、NFTやゲーム資産の効率的な運用を支える重要な技術的基盤として広く採用されています。
エンジンコインは、他のプラットフォーム系トークンと同じく、主にエコシステム内での決済種だとして利用されています。しかし、それだけにとどまらず、NFTの価値を裏付ける担保資産になるという重要な役割も果たしています。
Enjinエコシステムでは、NFTを発行する際に一定量のエンジンコインをそのNFTへと埋め込む仕組みが採用されています。これにより、NFTは発行時点で最低限の資産価値が保証され、NFT市場全体の信頼性向上にも寄与しています。
ちなみに、不要になったNFTをバーンすれば、担保として埋め込まれたエンジンコインを回収することも可能です。
Enjinエコシステムは、これまでに数多くの企業やプロジェクトと提携し、ユースケースを積み重ねてきました。
代表的な事例の1つが、Microsoftとの提携によるNFT報酬プログラム「Azure Heroes」です。Azure Heroesは、Microsoftの開発者コミュニティ向けにつくられたプロダクトで、活動実績に応じてNFTが報酬として配布されます。そのNFTの発行や配布の仕組みに、Enjinの技術が活用されました。
また、日本市場では2021年にエイベックスとの提携も話題となりました。エイベックスが音楽やエンタメ分野でのNFT活用を模索する中でEnjinの技術が採用され、ゲーム以外の領域にも活用の道があることを示しました。
こうした豊富な活用事例は、Enjinエコシステムの信頼性と将来の需要獲得につながる要素として、今もなお注目されています。
仮想通貨市場には、短期間で淘汰されてしまう銘柄も少なくありません。しかし、長い歴史の中で数々の浮き沈みを経験してきた古参銘柄も存在します。
エンジンコインは、まさにその代表例です。2017年のローンチ以来、Web3ゲームやNFT市場の盛衰と連動しながら価格が変動してきました。
ここでは、エンジンコインのこれまでの値動きを、重要な出来事ごとに振り返っていきます。
エンジンコインは、2017年にビットコインバブルと重なる形で市場に登場します。ビットコインの半減期を経て仮想通貨全体が注目を集める中、エンジンコインもローンチ直後から大きな関心を集め、短期間で価格が急騰しました。
ただ当時は、まだ数ある草コインの内の1つでしかなく、価格の高騰は投機的な資金流入によるものでした。
そのため、ビットコインバブルの崩壊とともに価格が暴落。その後3年以上に渡って、最高値を更新できない停滞期に陥りました。
2021年に仮想通貨市場は、コロナ禍によるデジタルシフトの影響で再び活況を呈しました。特にNFT市場が大いに盛り上がり、それに伴ってエンジンコインも注目を集めます。
ERC-1155規格の普及やNFTの実用事例が積み重なる中で、エンジンコインの価格はビットコインバブル期に付けた高値を大幅に更新。そうした動きから爆上がり銘柄の1つとして認知され、当時は時価総額ランキングでも上位にランクインしていました。
しかし、NFTブームが終息すると注目と需要が失われ、その勢いは急激に失速します。最終的には、高騰前とほぼ変わらない水準まで回帰していきました。
2022年以降、NFT市場は本格的な調整期を迎えました。エンジンコインももれなくその影響下にあり、現在まで2021年のバブル期とは程遠い水準で横ばいの値動きが続いています。
ただこの厳しい現状においても、エンジンコインは古参銘柄の1つとして、投資家から一定の関心を集めています。
Web3技術の向上によってNFTやWeb3ゲーム、メタバースに対する需要が再び高まれば、価格の回復も十分に見込めます。またそうした期待感から、特に長期投資(ガチホ)の対象として、今も一定の需要を保ち続けています。
長期的な目線で見るとエンジンコインは、2021年のNFT・Web3ゲームのブームをピークに値動きが停滞しています。そのため、一部の投資家や市場関係者の間では「もうオワコンではないか」といった声も聞かれます。
しかし、価格の停滞だけを見て、将来性を断定するのは早計です。
ここでは、エンジンコインの今後に影響し得る要素を冷静に整理・考察していきます。
Web3ゲーム市場の動向は、エンジンコインの需要に直結する重要な要素の1つです。
2021年には、NFTやブロックチェーン技術を活用したWeb3ゲームが世界的に注目され、エンジンコインもその恩恵を受けて価格が急騰しました。しかし、当時の動きは一過性のものであり、Web3ゲームは従来型のゲーム市場に大きな影響を与えるには至りませんでした。
ただ、ブームが去った後もWeb3ゲームの技術革新は着実に続いています。技術が成熟することで、再びゲーム市場で存在感を示す可能性があり、Enjin Blockchainを活用したゲームやサービスの拡大にも期待できます。
また、こうした基盤の需要増加は、自然とエンジンコインの価格回復への期待感を高める要因となるでしょう。
エンジンコインの基盤であるEnjin Blockchainは、ローンチ以来、継続的なアップデートによって性能向上を図ってきました。
直近では「Bugis」と呼ばれる大規模アップデートが実施され、ブロックチェーンの処理速度が大幅に向上。これにより、開発者や企業にとってより参入しやすい環境が整いつつあります。
このような技術基盤の強化は、エコシステム全体の長期的な拡大にも寄与すると期待されます。
さらに、Enjin Blockchainの利用価値が高まることで、エンジンコイン自体の実需も増加する可能性があり、将来的な価格の安定にもつながるでしょう。
2021年のNFTブーム以降、Enjin Blockchainに限らず、さまざまなゲーム特化型ブロックチェーンが登場しています。その中でも、Ronin NetworkやOasysは市場で高いシェアを獲得することに成功しました。
一方でEnjin Blockchainは、処理性能や開発ツールの充実度といった面で競合にやや遅れを取っており、その結果、市場シェアの拡大には苦戦しています。さらに、Enjin Blockchainを活用した人気タイトルの数が限られていることも、ユーザーの流入を抑制する要因となっています。
このように競合に後れを取る状態が続けば、たとえWeb3ゲーム市場全体が再び活気を取り戻したとしても、Enjin Blockchainへの恩恵は限定的なものにとどまる恐れがあります。
またその場合、影響が仮想通貨市場にも及ぶ可能性があり、エンジンコインの本格的な淘汰が進むリスクも否定できません。
エンジンコインは歴史ある銘柄の1つであり、国内の仮想通貨取引所だけでなく、DEXや海外の仮想通貨取引所など、さまざまなプラットフォームで取引可能です。
また、取引機能を備えた仮想通貨ウォレットを使えば、購入後の管理や運用までワンストップでおこなうことができます。
そこで今回は、おすすめ仮想通貨ウォレットの1つである「Best Wallet」でエンジンコインを購入する方法をご紹介します。
Best Walletは、iOSとAndroid両方に対応したアプリタイプの仮想通貨ウォレットです。そこでまずは以下のリンクから、Best Walletアプリをダウンロードしましょう。
アプリをダウンロードできたら、次はアカウントを作成します。
アカウントは、メールアドレスの登録、もしくはGoogleなどの既存アカウントを流用することでつくることができます。
アカウントの作成が完了したら、ホーム画面にある「購入」ボタンをタップしましょう。
トークン検索画面に「ENJ」と入力すれば、エンジンコインが表示されるので選択します。
すると購入手続き画面が表示されるので、あとは金額や決済方法を指定すれば、エンジンコインを購入することができます。
ちなみにBest Walletでは、エンジンコインのような古参銘柄だけでなく、市場上場前のプレセール仮想通貨の購入も可能です。
購入手段に迷っている方は、ぜひBest Walletの評判も参考にしつつ、利用を検討してみてください。
本記事では、エンジンコインの最新ニュースや価格予想、将来性や購入方法まで解説してきました。
あらためて、ここで当サイトでの価格予想を示しておきます。
エンジンコインは、Web3ゲームやNFT市場の成長に影響を受けやすい仮想通貨です。
2021年のNFTブームなどに起因して、これまでにも大きな浮き沈みを経験してきました。そして2025年現在は、NFTブーム終息後の停滞から長らく抜け出せずにいます。
しかし、今後のWeb3ゲーム市場の拡大や法整備の進展、継続的なアップデートの行方次第では、価格が回復する可能性が十分にあります。
ぜひ新しい仮想通貨だけでなく、古参銘柄のエンジンコインへの投資もこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
月間ユーザー
記事・ガイド
調査・研究時間
執筆者
genki
, 0 posts