
暗号資産業界で5年以上の取材・執筆経験を持つフリーランスライター。ブロックチェーン技術の仕組みから最新のDeFiプロジェクト、NFT市場の動向まで幅広くカバー。複雑な技術概念を分かりやすく解説することを得意とし、初心者から上級者まで読者のレベルに合わせた記事執筆を行う。
ナスダックに上場するSharplink Gamingは11日、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)から1万イーサリアム(ETH)を直接購入した。取得総額は2,570万ドル(約37億7,800万円)に上る。
この取引により、同社は上場企業として世界最大のイーサリアム保有者となった。これまで機関投資家の暗号資産(仮想通貨)への関与は、主にビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)などを通じた間接的な形が主流だったが、今回の動きは市場の新たな局面を示している。
NEW: SharpLink has acquired 10,000 $ETH directly from the Ethereum Foundation
The purchase closed at ~$25.7M, with $ETH acquired at an average price of ~$2,572
Ethereum is entering a new era of institutional relevance, and we’re proud to support its long-term strength and… pic.twitter.com/ow1e2PXQ1W
— SBET (SharpLink Gaming) (@SharpLinkGaming) July 11, 2025
Sharplink Gamingによるイーサリアムの直接購入は、機関投資家の間で仮想通貨に対する資産形成戦略が変化していることを浮き彫りにした。これまでは規制や管理の観点から、カストディサービスや金融商品を介した間接的な保有が一般的であった。
しかし、同社はイーサリアム財団というエコシステムの中心的な組織から直接トークンを取得した。このことは、企業が仮想通貨そのものの技術的価値や将来性を評価し、バランスシートに直接組み入れる動きが本格化しつつあることを物語っている。
この直接取引は、他の上場企業にとっても前例となり、今後同様の動きが広がる可能性がある。特に、イーサリアムが持つスマートコントラクト機能や、分散型金融(DeFi)、非代替性トークン(NFT)といった広範なユースケースは、テクノロジー企業にとって魅力的な資産となり得る。
今回のニュースは、ビットコインだけでなく、イーサリアムのような主要アルトコインに対する機関投資家の関心が高まっていることを明確に示した。市場参加者はこの動きを好意的に受け止めており、ETHの価格上昇への期待が高まっている。
機関投資家による大規模な買いは、市場に大きな流動性をもたらすと同時に、その資産の信頼性を裏付ける効果を持つ。Sharplink Gamingの購入が引き金となり、他の機関投資家が追随すれば、イーサリアムへの資金流入が加速する可能性がある。
アナリストは、このトレンドがイーサリアムの価格を押し上げる重要な要因になると見ている。機関レベルの需要が増加することで、供給が相対的に引き締まり、価格に上昇圧力がかかるという見方だ。この出来事は、仮想通貨市場、特にアルトコイン市場の成熟度を示す重要な一歩と評価されている。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
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