
暗号資産業界で5年以上の取材・執筆経験を持つフリーランスライター。ブロックチェーン技術の仕組みから最新のDeFiプロジェクト、NFT市場の動向まで幅広くカバー。複雑な技術概念を分かりやすく解説することを得意とし、初心者から上級者まで読者のレベルに合わせた記事執筆を行う。
米国の著名なテック投資家であるピーター・ティール氏らは1日、新銀行Ereborを設立する計画を明らかにした。
この計画には、ティール氏のほか、VR企業Oculusの創業者パーマー・ラッキー氏、ベンチャーキャピタル投資家のジョー・ロンズデール氏が参加している。
同銀行は、暗号資産(仮想通貨)企業や、従来の金融機関からサービスを受けにくい新興企業を主な顧客と想定している。
2023年に破綻したシリコンバレー銀行は、多くのスタートアップ企業にとって重要な金融機関であった。Ereborは、SVBの破綻によって生じた金融サービスの空白を埋めることを目指している。
Ereborは、米通貨監督庁(OCC)に対し、全米銀行としての運営許可を申請した。これにより、預金や融資といった伝統的な銀行業務に加え、デジタル資産関連のサービスも提供可能となる。こうしたデジタル金融サービスの拡大は、Web3などの次世代インターネットの潮流とも関連している。
特に、ステーブルコインの取引を事業の柱の一つに据える計画だ。同行は、バランスシート上でステーブルコインを保有し、法定通貨と仮想通貨の円滑な交換を促進することを目指している。
また、Ereborはデジタルファーストのアプローチを採用し、主要な拠点はニューヨークに置く予定である。AIや防衛、製造分野のスタートアップも支援対象に含まれる。
創設者らは、Ereborを「ステーブルコイン取引において最も規制された事業体」と位置づけることで、コンプライアンスを重視する姿勢を強調している。近年の米国のステーブルコインに関する規制整備が、この動きを後押しした。
従来の銀行は、規制上のリスクから仮想通貨関連企業との取引に消極的な場合が多い。このため、専門的な金融インフラに対する需要が高まっており、Ereborにとって大きな事業機会となっている。
ティール氏が共同設立したFounders Fundや、ロンズデール氏が率いる8VCなどが初期の資金提供者に名を連ねている。ティール氏は以前からビットコイン(BTC)の支持者として知られており、その思想が新銀行の戦略にも反映されているとみられる。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
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