メルカリのビットコイン取引サービスにおける手数料体系・スプレッドを徹底解説。メリット・デメリット等も紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
「メルカリビットコインにはどんな特徴があるのか、競合と比べて手数料は安いのか」と気になっている方もいるでしょう。
結論からいうと、メルカリのビットコイン手数料は2025年5月時点で表向き無料ですが、実際にはスプレッド(買値と売値の差額)と呼ばれる見えないコストが発生します。
さらに衝撃的なのは、ビットコインの場合、購入価格と売却価格の差額が71万5621円(約6.23%)にも達すること。100万円の取引で約6万2,300円ものコストが隠れています。
そこで本記事では、メルコインの手数料体系やスプレッドの実態、他の取引所との比較など、初心者にもわかりやすく解説。これからメルカリでビットコイン取引を始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
メルカリビットコインとは、フリマアプリ「メルカリ」内におけるビットコイン取引サービスを指し、メルコインとも呼ばれています。
2023年3月9日にサービスを開始し、わずか3ヶ月強で利用者が50万人を突破するなど、大きな注目を集めています。
メルカリの売上金やポイント、メルペイ残高を使ってビットコインを購入できる点が特徴です。
メルカリビットコイン最大の利点は、メルカリアプリ内でビットコインの購入から売却、さらにはメルカリでの商品購入まで、全ての取引が完結する点にあります。
ユーザーは他のプラットフォームに移動することなく、手軽にビットコイン取引を始められます。
最低1円からビットコインを購入できるため、仮想通貨取引が初めての方でも少額から気軽に試せます。
さらに、2024年2月からはメルカリアプリ内でビットコイン決済も可能となり、保有するビットコインをメルカリのさまざまな商品の購入に利用できるようになりました。
メルカリビットコインと従来の仮想通貨取引所には、いくつかの明確な違いがあります。
比較項目 | メルカリビットコイン | 一般的な仮想通貨取引所 |
取扱通貨 | ビットコイン、イーサリアム、XRPの3種類のみ | Coincheckなどでは35種類以上 |
資金移動 | 外部ウォレットや他取引所への送金不可 | 自由な入出庫が可能 |
手数料体系 | 取引手数料無料だがスプレッドあり | スプレッドが低いか、ゼロの場合も |
メルカリビットコインのスプレッド(買値と売値の差額)は実質的な手数料となりますが、他社と比較して低めに設定されているため、良心的な水準といえます。
ただし、取引金額が大きくなるほど負担も増える点には注意が必要です。
メルカリビットコインの大きな特徴は、メルカリの売上金やポイントをビットコイン投資に活用できる仕組みです。通常、仮想通貨取引を始めるには現金を取引所に入金する必要があります。
一方で、メルカリビットコインではフリマアプリで不用品を売却して得た売上金や、友達紹介キャンペーンなどで獲得したメルカリポイントを直接ビットコイン購入資金に充てられます。
この仕組みにより、ユーザーは現金を直接投入することなく、気軽にビットコイン取引を始めることが可能です。特に有効期限のあるメルカリポイントをビットコインに交換することで、ポイントを有効活用し「プチ資産運用」として活用できます。
メルカリにおいてビットコインを売ることで得た利益は、メルペイ残高に移動させることができ、そこから現金化したり、メルカリ内の他の商品購入に利用したりすることが可能です。
このように、メルカリビットコインは、メルカリ経済圏内で完結する手軽なビットコイン投資の機会を提供しています。
メルカリビットコインは、メルカリ内で仮想通貨投資を始められる仕組みとして注目されています。ここからは、以下のメルカリビットコインのメリット3点についてご紹介します。
それでは、上記について順番に解説します。
メルカリビットコインの最大のメリットは、メルカリでの売上金を直接ビットコイン投資に回せる点です。通常、仮想通貨取引を始めるには銀行口座から取引所へ送金する必要がありますが、メルカリビットコインではその手間が省けます。
利用できる資金源の種類は以下の通りです。
例えば、自宅の不要品をメルカリで販売し、その売上金でビットコインを購入できます。これにより、現金を直接投入せずに資産運用を体験できるため、仮想通貨投資へのハードルが大きく下がります。
メルカリビットコインは、シンプルな操作性により仮想通貨初心者でも簡単に始められます。メルカリアプリ内でビットコインの購入から売却まで全ての取引が完結するため、別のプラットフォームにアクセスする必要がありません。
一般的な仮想通貨取引所では多様な取引機能や専門用語に戸惑うことがありますが、メルカリビットコインはフリマアプリの延長線上で直感的に操作できます。マイページから「ビットコインを買う」をタップし、表示される手順に従うだけで取引を開始できるシンプルさが魅力です。
さらに、最低1円からビットコイン購入が可能なため、少額から投資を試したい方にとって心理的なハードルが低いのも特徴です。
メルカリビットコインは、メルカリエコシステム内での資産運用を効率化します。メルカリで得た売上金やポイントをビットコインに変換し、値上がり後はメルペイ残高に移動させて商品購入や提携店舗での決済に利用できます。
この仕組みにより、ビットコインの価値をメルカリ経済圏で循環させることができ、他の仮想通貨取引所にはない独自のメリットを提供します。例えば、有効期限のあるメルカリポイントをビットコインに変換することで、実質的に期限のない資産として保有できます。
メルカリビットコインは、フリマアプリでの売買から得た利益をそのままメルカリ経済圏内で再投資・再利用できるシームレスな資産運用の流れを提供し、ユーザーの利便性を高めています。
メルカリビットコインは手軽に仮想通貨取引を始められるサービスですが、以下のデメリットも存在します。
利用前に知っておくべき、上記のデメリットについて解説します。
メルカリビットコインで取引可能な暗号通貨とは、以下の3種類のみです。
この銘柄数の少なさは、多様な仮想通貨に投資したいユーザーにとって大きな制約となります。例えばCoincheckでは35種類もの銘柄を取り扱っており、投資戦略に合わせた幅広い選択肢があります。
メルカリビットコインは、ビットコイン取引を初めて試してみたい初心者には適していますが、プレセール仮想通貨など様々な仮想通貨に投資したいユーザーには不向きです。
草コインなどより多くの銘柄を取り扱う他の取引所の利用を検討する必要があるでしょう。
メルカリビットコインは直接的な取引手数料は無料としていますが、実質的にはスプレッドという形で手数料が発生します。このスプレッドが他の取引所と比較して高いケースが多いのが実情です。
仮想通貨取引におけるスプレッドとは、買値と売値の差額のことで、これが実質的な取引コストとなります。メルカリビットコインのスプレッドは非公表ですが、販売所形式の取引では一般的にスプレッドが広くなる傾向があります。
取引形態 | スプレッド範囲 |
販売所形式(メルカリビットコイン等) | 0.1%~5.0% |
取引所形式 | 0%~0.1% |
メルカリビットコインは販売所形式に該当するため、取引のたびにこのスプレッドがコストとしてかかります。頻繁に取引を行う場合や多額の取引を行う場合には、このスプレッドが累積して大きな負担となる可能性があるため注意が必要です。
メルカリビットコインは、一般的な仮想通貨取引所に比べて投資機能に制約がある点も大きなデメリットです。
最も顕著な制約は、購入したビットコインを外部のウォレットや他の仮想通貨取引所に送金する「入出庫機能」が制限されていることです。
この制約により、ユーザーは以下のような活用ができません。
メルカリビットコインは、メルカリ経済圏内でビットコインを売買し、その利益をメルペイ残高に移行して利用したいユーザーには便利です。
しかし、より高度な仮想通貨の活用や分散型サービスへの参加、クラウドマイニングを考えているユーザーにとっては、機能面での物足りなさを感じるでしょう。
メルコインはメルカリが提供するビットコイン取引サービスで、2023年3月の開始からわずか7ヶ月で利用者数100万人を突破し話題となっています。ここからは、メルコインの評判・口コミについて詳しく解説します。
メルコインは多くのユーザーから手軽さと利便性で高評価を得ています。主なメリットは以下の通りです。
一方で、いくつかのデメリットも指摘されています。
メルコインは手数料が明示的にかからない点を強調していますが、スプレッドという形で実質的なコストが発生します。特に取引金額が大きくなるほどこの差額も大きくなるため、「メルカリビットコインは手数料が高い」と感じるユーザーもいます。
総じて、メルコインは「手軽にビットコイン取引を始めたい」「メルカリの売上金やポイントを有効活用したい」ユーザーに適しています。一方で多様な銘柄取引や資金移動の自由度を重視するユーザーには物足りなさを感じさせるサービスといえるでしょう。
メルコインと代表的な仮想通貨取引所Coincheckを比較すると、以下のような違いがあります。
比較項目 | メルコイン | Coincheck |
取扱通貨数 | 3種類(BTC、ETH、XRP) | 35種類以上 |
口座開設 | 最短即日(メルカリユーザーなら迅速) | 最短即日 |
取引手数料 | 無料(スプレッドあり) | 販売所:無料(スプレッドあり) 取引所:0.1%~ |
スプレッド | 非公表(約1%程度) | 販売所:0.1%~5% |
入金手数料 | 無料 | 銀行振込:無料 |
出金手数料 | メルペイへ:無料 銀行へ:200円 |
銀行へ:407円 |
特徴的サービス | ・メルカリ売上金/ポイントで購入可能 ・メルペイ連携で決済に利用可能 |
・NFT取引 ・つみたて投資 ・貸暗号資産サービス |
ビットコインメルカリの最大の強みは、メルカリ経済圏との連携です。メルカリで不用品を売って得た売上金をそのままビットコイン投資に回したり、ビットコイン売却益でメルカリの商品を購入したりできます。メルペイにおけるビットコイン手数料も明示的には発生せず、ユーザーフレンドリーな設計になっています。
ただし、ビットコインをメルカリで売買する際は、手数料がかからなくてもスプレッドという形で実質的なコストが発生します。取引金額が大きくなるほどこの差額も大きくなるため、メルカリでビットコインを売る際の手数料を意識する必要があります。
一方、Coincheckは多様な暗号資産取引や付加サービスを提供しており、より本格的な投資を望むユーザーに適しています。両サービスとも口座開設手数料や維持費はかからないため、自身の投資目的や利用スタイルに合わせて選択することをおすすめします。
ここでは、メルコインの取引手数料、入出金手数料、スプレッドについて詳しく解説します。
メルコインにおけるビットコイン取引手数料は無料で、ビットコインを売買する際に直接的な手数料が発生しないことを意味します。一般的な仮想通貨取引所ではビットコインの売買手数料が課されることが多いため、メルカリビットコインは少額取引を始めたい初心者にとって大きなメリットとなります。
メルコインでは、ビットコインの購入資金をチャージする際の入金手数料は無料です。メルペイアカウントへの出金も無料で行えます。ただし、メルペイアカウントから銀行口座へ振り込む際には、200円の手数料が発生するため注意が必要です。
メルコインでは、取引手数料が無料である一方で、スプレッドという形で実質的な手数料が発生します。スプレッドとは、仮想通貨の買値と売値の差額を指し、この差額が取引所の利益となります。スプレッドの幅は市場の流動性や価格変動によって変わる可能性があるため、取引前に現在の買値と売値を確認しましょう。
メルコインは手軽にビットコイン取引を始められる反面、取り扱い銘柄が少なく、外部ウォレットへの送金ができないなどの制約があります。
一方、ユーザー数急増により注目を浴びているBest Wallet(ベストウォレット)という評判の仮想通貨ウォレットは、より多様な仮想通貨の取り扱い、柔軟な資金移動、そして高度なセキュリティ機能を提供しています。
ここからは、Best Walletを通じたビットコイン取引の始め方を詳しく解説します。
Best Walletは、仮想通貨取引に特化した以下の機能を提供します。
ビットコインウォレットであるBest Walletのインストールは、Best Wallet公式サイトから簡単に行えます。
アプリをダウンロードし、指示に従ってアカウントを作成しましょう。
この際、セキュリティを強化するために、二段階認証の設定やパスワードの厳重な管理が重要です。Best Walletもメルコイン同様に、本人確認手続き完了後すぐに取引を始められます。
Best Walletのインストールが完了し、アカウント設定が済んだら、アプリ内トップページの「Buy」ボタンをクリックします。
Best Walletでもメルカリビットコイン同様に少額から購入可能。初心者の方でもリスクを抑えながら仮想通貨取引を体験できます。
「Bitcoin」を選択したら、実際に購入手続きに進みます。購入量、購入手段を選択し、「Buy BTC」ボタンをクリックし購入が完了します。
Best Walletでは、以下の多様な手段によるビットコインの購入が可能です。
仮想通貨ウォレットのおすすめであるBest Walletでもメルコイン同様に、購入方法によってスプレッドや手数料が異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。
購入が完了すると、選択したビットコインがBest Walletに反映され、取引履歴も確認できるようになります。
本記事では、メルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」の手数料体系を解説しました。メルコインは取引手数料無料をうたっていますが、実際にはスプレッド(買値と売値の差)という形でコストが発生し、2025年5月時点では約1%、4月には最大約6.23%が確認されており、特に短期売買には不向きです。
2025年4月からは1000倍仮想通貨のリップル(XRP)が加わり、対応通貨は3種類に。メルカリの売上金やメルペイ残高で気軽に購入できる手軽さが魅力ですが、外部ウォレットへの送金不可、銘柄の少なさには注意が必要です。
手数料を抑えて新しい仮想通貨投資を始めたい方は、自身の投資スタイルに合ったサービスを選ぶことが重要です。この記事が、最適な一歩を踏み出す参考になれば幸いです。