2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。
Key Notes
- スペインのコーヒーチェーンVanadi Coffeeが、最大10億ユーロのビットコイン購入計画を承認.
- ストラテジーをモデルとし、スペイン初の上場ビットコイン金融企業を目指す.
- 発表後、株価は投機的な動きで一時的に3倍に高騰したが、本業の収益性には懸念が残る.
スペインでコーヒーチェーンを6店舗展開するVanadi Coffee SAは29日、株主総会で最大10億ユーロ相当のビットコイン（BTC）購入戦略を全会一致で承認した。
同社は現在54 BTCを保有しており、ストラテジーやメタプラネットの戦略を参考に、スペイン最大の上場ビットコイン企業への転換を目指している。
深刻な赤字に直面する同社にとって、この大胆な方針転換は経営再建の切り札となる可能性がある。
財務戦略の抜本的転換を決議
同日開催された株主総会では、株主の54.65%が出席し、提案された全議案が全会一致で可決された。
最も注目される第7号議案では、取締役会に対してビットコイン蓄積戦略の実施権限を付与し、戦略実現のための転換融資交渉を最大10億ユーロまで認める内容となっている。
同社は6月に新たに20 BTCを1 BTC当たり平均9万3444ユーロで購入し、保有量を54 BTCまで拡大した。
これらの資産管理は暗号資産（仮想通貨）サービス企業のBit2Meが担当している。
取締役会の報酬体系も大幅に見直され、時価総額に連動した変動報酬制度を導入した。
時価総額が2000万ユーロを超えた場合は50万ユーロ、5000万ユーロ超で100万ユーロ、1億ユーロ超で200万ユーロのボーナスが支給される仕組みとなっている。
新たなビジネスモデルへの挑戦
同社は2024年度に333万2629ユーロの純損失を計上し、深刻な経営難に直面していた。
この状況を打開するため、従来のコーヒー事業からビットコインを主要準備資産とする新しい仮想通貨運用企業への業態転換を決断した。
公式発表によると、同社はブロックチェーン技術を世界経済の未来を支える柱と位置づけ、分散型金融モデルへの長期投資として今回の戦略を実行する。
スペインおよび欧州市場におけるビットコイン関連上場企業の希少性を活かし、機関投資家に対して流動性とリスク管理の両立した購入機会を提供することを狙いとしている。
転換融資や新株発行を通じた資金調達により、段階的にビットコイン保有量を拡大していく計画。
投資家は直接的な資産保有や構造調整を行うことなく、規制に準拠した透明性の高い環境でビットコインへのエクスポージャーを得ることが可能になる。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。