テザー社、金連動トークン『XAUt』を9.46億ドル相当を追加発行

テザー社は金連動トークンXAUtを約19万枚発行し流通量は52万枚に拡大。金高騰を背景に、RWAトークン需要が拡大している。

崎野 真一 By 崎野 真一 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
テザー社、金連動トークン『XAUt』を9.46億ドル相当を追加発行

Key Notes

  • テザー社がイーサリアム上で約1456億円相当の金連動トークンXAUtを発行した.
  • 金価格が1オンス5000ドルを突破し、インフレヘッジ需要が加速している.
  • XAUtの供給量は急増しており、時価総額は約3700億円規模に達した, .

ステーブルコイン最大手のテザー社は1日、イーサリアム(ETH)上で金価格に連動するトークンXAUtを大規模に発行した。

ブロックチェーンエクスプローラーのEtherscan(イーサスキャン)によると、今回新たに発行されたのは約19万2000XAUtで、時価換算では約9億4600万ドルに相当する。

これは物理的な金に換算するとおよそ6トン分にあたる。

XAUtは、スイスの保管庫で管理されるロンドン貴金属市場協会基準の金と1対1で裏付けられた暗号資産(仮想通貨)だ。

今回の発行は四半期ごとの証明プロセスに基づいて実施されており、裏付け資産の透明性が確保されているとしている。

金高騰を背景にXAUt需要拡大、RWAトークン化の動きが加速

今回の大規模なXAUt発行は、金価格の歴史的な上昇と連動している。

市場データによれば、金価格は直近で史上初めて1オンスあたり5000ドルを突破した。

地政学的緊張の長期化や法定通貨への不安が続く中、インフレ耐性を持つ資産として金への需要が一段と高まっている。

テザーゴールドの供給量は2025年第4四半期に38%増加し、同期間におけるUSDTの成長率を大きく上回った。

現実資産をブロックチェーン上で扱うRWAトークン化が進展する中、取引時間の制約がない仮想通貨による金保有が新たな選択肢として浸透しつつある。

特に、手数料の低いトロン(TRX)やトンコイン(TON)上での利用拡大が需要を支えている。

XAUtは金価格に連動する特性から、価値の安定性を備えたステーブルコインとしての役割も強めている。

XAUt流通量52万枚に拡大、金連動トークン市場で存在感を強化

今回の追加発行により、XAUtの流通総量は約52万トークンに達したとみられる。

時価総額はおよそ24億ドル規模となり、金連動型トークン市場ではPAXGに次ぐ第2位のポジションを維持している。

時価総額では2番手に位置するものの、XAUtは主要取引所での流動性が高く、売買が活発に行われている点が強みだ。

さらに、現物金投資で一般的に発生する保管手数料が不要であることも、投資家にとって大きなメリットとなっている。

テザー社は近年、金の採掘や精製事業への関与を強めており、単なる保管契約にとどまらず、裏付け資産そのものの信頼性を長期的に高める戦略を進めている。

こうした取り組みは、XAUtの信認向上だけでなく、ブロックチェーンを活用した現実資産トークン全体の信頼性向上にも寄与するとみられる。

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崎野 真一
Coinspeakerアナリスト 崎野 真一

仮想通貨・ブロックチェーン専門Webライター。2017年より仮想通貨業界に参入。主要通貨の動向分析からDeFi、NFT、Web3などを専門に執筆。英文ホワイトペーパーの解読や海外プロジェクトの技術翻訳など、幅広く活動しています。

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