2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。
ナスダック上場企業のUpexiは27日、ソラナ(SOL)の保有拡大を目的とした最大2300万ドルの資金調達を実施したことを明かした。
Upexiは、プライベート・プレースメントを通じて即座に1000万ドルを調達し、さらにワラント行使により最大1300万ドルの追加調達も見込まれている。
この資金は、同社の主要な戦略であるソラナの購入と保有量の拡大、および運営支援に充てられる。同社は現在、210万6989SOLを保有しており、その評価額は約3億120万ドルに達する。
これは2025年6月末時点の約73万5700SOLから大幅な増加を示している。
同社のビジネスモデルは、SOLトークンの取得、保有、ステーキングに重点を置いている。これにより、機関投資家に対して株式を通じたデジタル資産へのエクスポージャーを提供している。
特筆すべきは、ステーキング運用による収益性の高さだ。Upexiは毎日約10万5000ドルのステーキング報酬を得ており、これは年利換算で約8%に相当する。
この収益構造は、2025年4月に開始されたソラナ・トレジャリー戦略への転換が奏功していることを示している。今後のソラナ価格の上昇期待が、同社の強気な姿勢を支えているようだ。
Upexiの戦略には、市場価格よりも割安でSOLを購入する手法が含まれている。保有量の42%はスポット価格に対して10%台半ばの割引価格でロックされており、株主に対して含み益を生み出す構造となっている。
同社のアラン・マーシャルCEOは、資本発行からステーキング、割引購入に至るまで、複数の価値蓄積メカニズムを通じて株主価値を創造することに自信を見せている。
また、同社は最近、取締役会によって承認された5000万ドルの自社株買いプログラムも発表しており、長期的な価値提案に対する経営陣の確信を示している。
企業による大規模な保有は、個人投資家にとっても仮想通貨投資を検討する上での判断材料となる。市場では、上場企業によるSOLトレジャリー軍拡競争とも呼べる状況が進行中だ。
Upexiは、カストディアンを介さず、バランスシート上で直接200万SOL以上を保有することで、カウンターパーティリスクを低減している。この直接保有モデルは、市場の変動時におけるリスク管理上の競争優位性となっている。
現在、ソラナに特化したトレジャリー企業全体で約650万SOLが保有されており、Upexiはその中で支配的な地位を確立しようとしている。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。