米AlphaTONキャピタル、1億ドル規模のトンコイン戦略を発表

AlphaTONキャピタルがバイオ事業から転換。約1億ドルの資金を調達し、TONエコシステムのデジタル資産戦略を開始。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
米AlphaTONキャピタル、1億ドル規模のトンコイン戦略を発表

Key Notes

  • AlphaTONキャピタルが約1億ドルを調達し、TONに特化したデジタル資産戦略を発表.
  • 事業内容をバイオテクノロジーから転換し、テレグラムのエコシステム内での事業展開を目指す.
  • Verb Technologyに続き、公開企業として2社目のTON財務戦略となり、機関投資家の関心の高まりを示す.

ナスダック上場企業AlphaTONキャピタルは3日、1億ドル規模のトンコイン(TON)取得を柱とした暗号資産(仮想通貨)戦略の開始を明らかにした。

同社はバイオテクノロジー分野からデジタル資産への大規模な事業転換を図る。

この発表により同社株価は前日比で一時20%以上急騰し、4日からティッカーシンボルをPRTGからATONに変更する予定。

経営陣も刷新され、ケンブリッジ・アナリティカの元幹部ブリタニー・カイザー氏がCEOに就任した。

7300万ドル調達で戦略実行へ

AlphaTONは今回の戦略実行のため、総額約7300万ドルの資金調達を完了した。

1株5.73ドルで約670万株の私募により3820万ドルを調達し、さらに仮想通貨管理大手BitGo Primeから3500万ドルの6か月融資枠も確保している。

BitGoからの融資はトンコインを担保とする仕組みで、私募による資金調達は5日頃に完了予定。

調達資金は主にトンコインの取得と新しい仮想通貨財務戦略の構築に投入される計画だ。

テレグラムとの連携で巨大市場へ

同社の戦略転換の背景には、10億人超のユーザーを誇るテレグラムのエコシステムがある。

トンコインはもともと2018年にテレグラムが開発を始めたブロックチェーンのプロジェクトで、現在はコミュニティ主導で運営されている。

同社のカイザーCEOは、デジタルコミュニケーション、金融主権、ユーザーエンパワーメントが収束する変曲点にある。

AlphaTONは次世代の分散型アプリケーションを支えるインフラ構築へのコミットメントだと述べた。

一方、エンツォ・ヴィラーニ氏が執行会長兼最高投資責任者に就任予定。

同氏はAlpha Transform Holdingsの創設者で、ナスダック・グローバル・コーポレート・ソリューションズの共同創設者としても知られる。

発表時点でアルトコインのトンコインは1トークン当たり約3.16ドルで取引されている。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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