
2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。
ビットコイン現物ETFが9日連続の純流入を記録した一方、イーサリアム現物ETFは純流出となり、価値観の違いが浮き彫りになった。
米国の現物型ビットコインETF(上場投資信託)は20日、約640万ドルの純流入を記録し、9営業日連続の資金流入を維持した。
一方、イーサリアム(ETH)現物ETFは同日1130万ドルの純流出を記録し、機関投資家の資産配分戦略に明確な違いが現れている。
ビットコインETF市場では、ブラックロックのIBITが4690万ドルの大幅流入を記録した一方、フィデリティのFBTCは4050万ドルの流出となり、ETF間での資金移動が見られた。
しかし全体では正の純流入を維持し、機関投資家による継続的な関心を示した。
この9日連続の流入記録は、6月に入ってからの市場回復基調を裏付けている。
中東情勢の緊迫化など地政学的リスクが高まる中でも資金流入が続いたことは、ビットコインがリスクオフ、その後安定化パターンを示し、ヘッジ手段として機能している。
ビットコインの価格は20日に一時6万2500ドル付近で推移し、50日移動平均線の6万5000ドルを下回る場面もあったが、ETFへの継続的な資金流入が下支え要因となった。
一方、イーサリアムETFは6月として最大となる流出を記録した。
ブラックロックのETHAから1970万ドルが流出し、これをグレイスケールのETHへの660万ドル流入やバンエックのETHVへの180万ドル流入では相殺しきれなかった。
この流出は、6月13日に19営業日連続の流入記録が途絶えて以来の大規模なものとなった。
その19日間の連続流入期間には累計13億7000万ドルもの資金が集まっていたが、ここにきて投資家のセンチメントに変化が見られる。
イーサリアムETFからの資金流出の背景には、ステーキング機能の欠如や手数料体系の違いが影響している可能性がある。
ビットコインとイーサリアムのETFで明暗が分かれる背景には、規制環境と商品設計の違いがある。
ビットコインETFは商品として完成度が高く、機関投資家にとって理解しやすい対象となっている。
一方、イーサリアムETFはステーキング報酬を提供できない制約があり、現物保有と比較した際の魅力が限定的になっている。
市場アナリストは、ETFへの資金流入が現物市場での直接購入につながるため、継続的な流入は価格上昇要因になると指摘している。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
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