Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
米商品先物取引委員会(CFTC)のキャロライン・ファム委員長代行は4日、米国の連邦規制下にある先物取引所で初めてとなる現物暗号資産(仮想通貨)の上場取引を開始すると明かした。
今回の決定は、大統領のデジタル資産市場に関するワーキンググループの勧告に基づく歴史的な動きとされる。
ファム氏は、これまでの執行措置中心の規制方針から、明確なルール整備を重視する方向への転換を強調した。
背景には、FTX破綻など海外の無規制取引所でのトラブルがあり、国内投資家保護の必要性が指摘されている。
この動きは、米国を世界の仮想通貨の中心地とする政策目標にも合致するとされる。
米国のCFTC規制下で、Bitnomial(ビットノミアル)が8日の週に現物仮想通貨取引サービスを開始する予定だ。
同社は、レバレッジを効かせたリテール向け現物取引を提供する米国内初の取引所となる。
これにより、個人投資家と機関投資家の双方が、現物、無期限先物、先物、オプション取引を単一プラットフォームから利用可能になる。
ルーク・ホアステンCEOは、現物取引が米国の先物やオプションと同じ規制枠組みで利用可能になった意義を強調した。
ブローカー仲介や清算機関の決済機能により、トレーダーは必要な資本効率を確保できるという。
また、注文優先ルーティングや情報格差を排除し、公平な流動性アクセスが保証される仕組みも整えられた。
この整備により、機関投資家のみならず個人投資家も、安全性の高い環境で仮想通貨投資に参加できるようになると期待されている。
CFTCは、今回の承認に加え、デリバティブ市場でステーブルコインなどのトークン化資産を担保として利用可能にする取り組みを進めている。
ブロックチェーン技術に対応する形で、担保、証拠金、清算、決済、報告に関する規制の近代化を目指す方針だ。
さらに、CFTCは今週初め、仮想通貨ベースの予測市場ポリマーケットによる米国向けアプリ提供を承認した。
同社は登録プラットフォームQCEXを1億1200万ドルで買収しており、約4年ぶりに米国ユーザーへのサービス再開が可能となった。
ファムCFTC代行は、これらの措置が約100年にわたる同委員会の監督経験に基づく顧客保護を実現する「歴史的な節目」であると述べた。
市場の健全化は、ビットコインについて学ぶ新規参入者の増加にも寄与すると期待されている。
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Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。