仮想通貨ICP(Internet Computer)とは、インターネットを分散型クラウドに変えるためのプロジェクトです。
AIバブルの波に乗って急速に注目度を高めていますが「そもそもICPとは?」 「ICP仮想通貨に将来性はあるの?」と、疑問を持つ方は多いはずです。
そこで本記事では、2025年11月時点の最新ニュースを踏まえつつ、仮想通貨ICPの特徴・将来性・リスク・買い方などをまとめて解説します。
仮想通貨ICPの注意点も解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
本章では、ICP仮想通貨の将来性に直結する最新トピックを、短くまとめて紹介します。
2025年11月、ICPの新サービス「Caffeine(カフェイン)」の始動が正式発表され、大きな話題を集めています。

Caffeineは、AIがアプリを「自動生成・自動更新」できる仕組みを提供するICP内の新しいプラットフォームです。
外部クラウド企業との技術連携を進めている点が報じられたことで、「ICPがAIインフラ領域で存在感を取り戻すのでは?」という見方が強まり、投資家の関心も上昇しています。
市場評価が低迷していた仮想通貨ICPにとって、今回の発表は中長期の成長ストーリーを形成する重要材料と見られています。
2025年11月上旬、仮想通貨ICPの価格は1週間で約2倍以上に急騰し、9ドル台まで上昇しました。
Caffeine関連ニュースやAIテーマへの資金流入が後押ししたと見られます。
しかし、その後は利益確定売りが強まり、数日で30%以上反落するなど、不安定な状況が継続中です。
短期のボラティリティは高いものの、「材料は強い一方、市場心理は不安定」という、判断が分かれやすい局面が続いています。

仮想通貨ICP(Internet Computer)とは、インターネットそのものを分散型クラウドとして動かすことを目的に開発されたブロックチェーンです。
従来のブロックチェーンが「一部だけ」をオンチェーン化するのに対し、ICPはアプリ本体・データ・フロントエンドまで丸ごとオンチェーン化できる点が大きな特徴です。
ICP(Internet Computer)は、スイスの非営利団体「DFINITY Foundation」が中心となって開発され、クラウド依存のWebからの脱却を目指して生まれました。
ICPの仕組みは、主に以下の3つで構成されています。
ICPを簡単にわかりやすく言うと、「AWSやGCPのようなクラウドを、ブロックチェーンの上に直接つくる」という挑戦をしているプロジェクトです。
| 項目 | 内容 |
| プロジェクト名 | Internet Computer |
| トークン名 | ICP |
| 開発組織 | DFINITY Foundation(スイス) |
| 目的 | 分散型クラウド+次世代インターネットの構築 |
| トークン用途 | ガバナンス、手数料 |
| ローンチ年 | 2021年5月(公開ローンチ) |
| 公式サイト | https://internetcomputer.org/ |

ICPには、ビットコインなどのL1(レイヤー1)チェーンとは明確に異なる、3つの中核機能があります。
本章では、仮想通貨ICPの3つの特徴を整理し、ICPがどんな価値を持つチェーンなのかを分かりやすく解説します。
ICPの大きな特徴は、アプリをまるごとオンチェーンで動かせる点です。
通常のブロックチェーンは、スマートコントラクトだけがチェーン上にあり、フロントエンドやデータ保存はAWS・GCPなど外部サーバーに頼っています。
一方、ICPではカニスター(Canister)と呼ばれる仕組みにより、アプリのコード・データ・ユーザー管理まですべてチェーン上で完結します。
ICPの仕組みの主なメリットは、以下の通り。
ブロックチェーンをアプリの実行環境そのものとして扱える点が、ICPならではの強みです。
ICPは、サブネット(Subnet)と呼ばれる複数のチェーンを並列で動かす仕組みを採用しています。外部クラウドに依存せず、大規模なアプリでも処理が滞りません。
一般的なL1が単一チェーンの性能に依存するのに対し、ICPは必要に応じてサブネットを追加できるため、負荷に応じて柔軟にスケールします。
サブネットを採用した設計により、Webアプリと同じ感覚で高速な処理をオンチェーンで実現できることが、他チェーンとの大きな違いになっています。
ICPにはチェインキー暗号(Chain-Key Cryptography)という独自の暗号技術があり、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と、ブリッジを使わずに直接やり取りが可能です。
通常、他チェーンと接続するにはブリッジが必要で、これがハッキング被害の原因になりやすいという課題があります。
ICPはネットワーク全体で1つの公開鍵を扱う仕組みにより、安全なクロスチェーン通信を実現。
ICP上のアプリが、BTCやETHを直接扱える仕組みとなっているため、セキュリティと使いやすさの両面で高い評価を得ています。

仮想通貨ICPの価格推移を振り返ることで、ICPがどんな局面を経てきたか、現状がどのような状況なのかを把握できます。
仮想通貨ICPの年代ごとのおおまかなレンジは、以下の通りです。
過去の動きを見ると、ICPは「話題期→調整期→低迷期→再浮上期」という波を描いてきました。
現在は再浮上期と位置づけられ、実需・開発・AIテーマといった材料を背景に次の上昇を探るフェーズに入っていると言えます。
仮想通貨ICPは価格変動率(ボラティリティ)が非常に高いため、仮想通貨への投資判断は慎重に行う必要があります。

仮想通貨ICPの将来性は、AI領域での存在感をどこまで高められるかに大きく左右されます。
2025年はCaffeineの始動やクロスチェーン技術の強化など、評価を押し上げる材料が続いていますが、同時に価格の乱高下も目立ち、投資判断が難しい状況です。
そこで本章では、2025年・2026年・2030年の価格予想を行いながら、仮想通貨ICPの将来性をわかりやすく整理します。
強気シナリオでは、AIインフラ銘柄としての評価が高まり、10ドル台中盤まで回復する余地があります。
中期的には、「AI」と「分散型クラウド」というICPの強みがどこまで実需として広がるかが焦点です。
採用が伸び悩む場合は数ドル台にとどまる一方、サブネット拡大やクロスチェーン利用が明確に増える場合、20〜30ドル付近まで上値を試す可能性があります。
ICPが競合L1との戦いに負け、採用が進まなければ、2030年までに数ドル以下まで落ち込むリスクもあります。
一方で、AIインフラとして本格採用され、分散型クラウドとしての地位を築ければ、再び数十ドル台まで戻す可能性もあるという予想です。
過去の最高値(600ドル超)は現実的ではないものの、「AI×Webインフラの中核」になれた場合は50〜80ドル付近が上限の目安となります。
カオス通過ICPは日本国内の取引所では購入できないため、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
本章では、初心者でも迷わず進められるように、Best Walletを使った最短3ステップで、仮想通貨ICPの購入方法をわかりやすく解説します。
まずは、評価の高いBest Wallet(ベストウォレット)アプリをインストールし、ウォレットを作成します。

Best Walletは、仮想通貨ウォレットと取引所の機能をあわせ持っており、アプリだけで仮想通貨の購入・送金・保管まで完結できます。
インストール後はアプリの画面に従って設定を進め、セキュリティ設定も終わらせておきましょう。
次に、Best Wallet内の取引所機能を利用して、ICPの購入に必要なUSDTまたはETHを買います。
クレジットカード/Apple Payなど、複数の購入方法に対応しているため、国内取引所を経由せずに、Best Walletだけで仮想通貨を準備できます。
ICPは現在、日本国内の取引所では取り扱いがないため、Best Walletで購入したUSDT/ETHを、ICPを取り扱う海外取引所へ送金します。
海外取引所の入金画面でアドレスを確認し、Best Walletからそのアドレス宛に送金すれば、残高が反映されます。
あとは、海外取引所の現物取引画面でICPを購入すれば完了です。
まずはBest Walletをダウンロードし、購入ステップを進めてみてください。

仮想通貨ICPは将来性が期待される一方で、押さえておくべきリスクもあります。
本章では、特に重要な3つのポイントを簡潔にまとめます。

ICPの将来性を理解したうえで、「他にも伸びそうなプロジェクトはあるのか?」と気になる方もいるはずです。
特に、AIなどの最新テクノロジーや次世代インフラに注目しているなら、より将来性の期待されるBitcoin Hyper(ビットコインハイパー)がおすすめです。
Bitcoin Hyperは、ビットコインを基盤にしたL2プロジェクトで、高速処理と低コストのトランザクションを実現することを目的とした新しいインフラ系銘柄です。
Bitcoin Hyperの特徴は、以下の通り。
ICPのように大規模で複雑な仕組みを必要とせず、「ビットコインをもっと使いやすく」というシンプルな方向性で成長している点が特徴です。
2025年に大きなリターンを狙いたい方は、早めにBitcoin Hyperの買い方をチェックしてみましょう。本記事では、仮想通貨ICPの特徴や将来性について、初心者の方にもわかりやすく解説しました。
ICPは「インターネットを分散型クラウドとして動かす」という、大きなビジョンを持つプロジェクトです。
仮想通貨ICPの将来性に期待が持てる一方、価格変動の大きさや採用スピード、競合L1との戦いなど、成長が思うように進まないリスクもあります。
様々なプロジェクトと比較しながら、自分のスタイルに合う形で組み合わせて投資するのが賢い判断です。
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執筆者
林田 博美
, 1 postsCoinspeaker Japanライター。2021年頃から仮想通貨、ビットコイン投資をスタート。ブログ運営しながら、暗号資産に関する知識を深め、最新テクノロジーも勉強。仮想通貨の大手メディアで多数記事を執筆。専門分野は仮想通貨全般に加え、WEB3やNFTなど。