3 mins 暗号資産(仮想通貨)のステーキングは、保有している仮想通貨をネットワークに預け入れることで、報酬を得られる仕組みです。
長期保有を考える投資家にも注目されている一方で、「ステーキング報酬は本当に稼げるのか」「価格下落やロック期間のリスクはないのか」と不安に感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、以下の点について解説します。
ステーキングにおすすめの仮想通貨や、実際のやり方・始め方についても紹介します。
これから仮想通貨を長期保有したい方や、保有中の資産を活用したい方は、ぜひ参考にしてください。

仮想通貨のステーキングとは、対象の仮想通貨を保有・預け入れることで、ブロックチェーンの運営に参加し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。
銀行預金の利息に似たイメージで語られることもありますが、実際にはネットワークの維持や取引承認に関わる点が特徴です。
主に、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)と呼ばれる仕組みを採用する仮想通貨で利用されています。
ステーキングでは、仮想通貨をただ保有するだけでなく、一定期間ロックしたり、対応するウォレットや取引所に預けたりすることで報酬を得られる場合があります。
ただし、対応していない銘柄もあるため、すべての仮想通貨でステーキングできるわけではありません。
仮想通貨を長期保有しながら、追加の報酬を狙いたい人に向いている運用方法の1つといえます。
また、ステーキングの一種として「リキッドステーキング」と呼ばれる方法もあります。
これは、仮想通貨をステーキングしながら、その預け入れ分を表すトークンを受け取り、DeFiなどで活用できる仕組みです。
ステーキング報酬とは、対象の仮想通貨をステーキングすることで受け取れる報酬のことです。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)系のブロックチェーンでは、仮想通貨を保有・ロックしている参加者が、取引の承認やネットワークの維持に関わります。
その貢献に対する対価として、新しく発行された仮想通貨や手数料の一部が報酬として分配されます。
報酬額は、ステーキングする数量、期間、利率、ネットワークの状況、利用する取引所やウォレットなどによって変わります。
レンディングとステーキングは、どちらも保有している仮想通貨を活用して報酬を得る方法です。ただし、仕組みは大きく異なります。
どちらも「保有しながら報酬を狙える」という点では似ていますが、報酬が発生する理由やリスクの種類は異なります。
| レンディング | ステーキング | |
| 仕組み | 仮想通貨を貸し出す | 仮想通貨を預けてネットワークに参加する |
| 報酬 | 貸した対価として報酬を受け取る | ネットワーク維持に協力した対価として報酬を受け取る |
| 対象銘柄 | BTC、ETH、USDTなど幅広い銘柄で利用可能 | 主にPoSを採用する銘柄が対象 |
| 代表例 | BTC、USDT、USDCなどの貸し出し | ETH、SOL、ADAなどのステーキング |
| リスク | 貸出先や取引所の信用リスク | 価格下落、ロック期間、スラッシングなど |
| 向いている人 | 保有中の仮想通貨を貸して報酬を得たい人 | PoS銘柄を長期保有しながら報酬を得たい人 |

仮想通貨のステーキングは、対象の銘柄を保有し、ウォレットや取引所を通じて預け入れることで、ブロックチェーンの運営に参加する仕組みです。
難しく聞こえるかもしれませんが、シンプルな4段階で理解できます。
ステーキングは、保有している仮想通貨を活用して追加報酬を狙える仕組みです。
ただし、価格変動やロック期間のリスクもあるため、単に利率の高さだけで選ぶのではなく、仕組みを理解したうえで利用することが大切です。

仮想通貨ステーキングの最大のメリットは、保有している銘柄を売却せずに、追加の報酬を狙える点です。
本章では、ステーキングの主なメリットを3つ紹介します。
ステーキングの大きなメリットは、仮想通貨を保有したまま報酬を受け取れることです。
イーサリアム、ソラナ、カルダノなどのPoS系銘柄では、ステーキングに参加することで、ネットワーク維持への貢献に応じた報酬を得られる場合があります。
仮想通貨をただウォレットに置いておくだけでは、基本的に数量は増えません。しかし、ステーキングを利用すれば、保有中の資産を活用して追加報酬を狙えます。
長期的に保有する予定の銘柄であれば、価格上昇を待ちながら報酬も得られる可能性がある点は魅力です。
ステーキングは、短期トレードのようにチャートを細かく確認したり、売買タイミングを判断したりする必要がありません。
対応している取引所やウォレットを使えば、銘柄を選んでステーキング設定を行うだけで始められるサービスもあります。
例えば、海外の大手取引所や一部のウォレットアプリでは、将来性のあるイーサリアムやソラナなどのステーキング機能が提供されています。
もちろん、銘柄選びやリスク確認は必要ですが、毎日売買を繰り返す投資スタイルと比べると、比較的シンプルに始めやすい方法です。
ステーキングは、単に報酬を得るだけでなく、ブロックチェーンの運営に参加する意味もあります。
PoSを採用するブロックチェーンでは、ステーキングされた仮想通貨が、取引承認やネットワークの安全性維持に関わります。
例えば、イーサリアムでは、個人が直接バリデーターとして参加する場合、原則として32ETHが必要です。
ただし、取引所やステーキングサービスを利用すれば、少額から参加できる場合もあります。
自分の保有する仮想通貨を通じて、プロジェクトの成長やネットワークの安定に関われる点も、ステーキングならではの特徴です。

ステーキングには、報酬を得られるメリットがある一方で、リスクや注意点もあります。
本章では、ステーキング前に知っておきたいデメリットを3つ紹介します。
ステーキング報酬を受け取っても、仮想通貨そのものの価格が下落すれば、日本円ベースでは損失になる可能性があります。
たとえば、年利5%のステーキング報酬を得られたとしても、保有している仮想通貨の価格が20%下落すれば、報酬分を含めても損失になる可能性があります。
ステーキングは「預ければ必ず利益が出る仕組み」ではありません。
報酬利率だけで判断するのではなく、銘柄の将来性、価格変動の大きさ、市場全体の状況も確認する必要があります。
ステーキングサービスによっては、一定期間資産を引き出せないロック期間が設定されている場合があります。
たとえば、30日、60日、90日などの固定期間で預けるタイプのステーキングでは、その期間中に価格が急落しても、すぐに売却できない可能性があります。
また、ロック期間がない場合でも、出金や解除に数日かかるケースがあるため、注意が必要です。
仮想通貨は価格変動が大きいため、資金をすぐに動かせないことはリスクになります。
生活費や近いうちに使う予定のある資金ではなく、余裕資金で利用することが大切です。
取引所やウォレットを通じてステーキングする場合、利用するサービス自体のリスクもあります。
たとえば、取引所のハッキング、運営停止、出金停止、サービス終了などが起きた場合、資産を自由に動かせなくなるかもしれません。
また、自分でウォレットを使ってステーキングする場合でも、秘密鍵やリカバリーフレーズを紛失すると、資産を取り戻せなくなるリスクがあります。
さらに、一部のPoSネットワークでは、バリデーターが不正行為や重大なミスをした場合に、預け入れた資産の一部が没収される「スラッシング」が発生することもあります。
そのため、ステーキングを利用する際は、仮想通貨の詐欺にも気をつけながら、取引所やウォレットの信頼性、スラッシングの有無などを確認しておくことが重要です。

ステーキング報酬の利率は、銘柄ごとのネットワーク状況、ステーキング参加率、利用する取引所・ウォレット・バリデーターによって変動します。
そのため、以下の数値は「必ず受け取れる利回り」ではなく、2026年5月時点で確認できる代表的な目安として参考にしてください。
特に、同じ銘柄でも公式ステーキング、取引所ステーキング、リキッドステーキングなどで利率が異なる場合があります。
利率の高さだけで判断せず、ロック期間、手数料、出金条件、価格変動リスクもあわせて確認することが大切です。
| 銘柄 | ティッカー | 報酬の目安 | 特徴 |
| イーサリアム | ETH | 約1.8〜2.7%前後 | 代表的なPoS銘柄。個人で直接バリデーターになる場合は原則32ETHが必要 |
| ソラナ | SOL | 約5.7%前後 | 高速処理が特徴の大型L1。比較的高めのステーキング利回りが見られる |
| カルダノ | ADA | 約2.2〜2.8%前後 | 長期保有者が多い代表的なPoS銘柄。委任型ステーキングに対応 |
| ポルカドット | DOT | 約5%前後 | 主要銘柄の中では比較的高め。ただし報酬水準はネットワーク状況で変動 |
| アバランチ | AVAX | 約3.5〜6.7%前後 | Avalanche系の主要銘柄。ステーキング条件や利率はサービスごとに異なる |
| コスモス | ATOM | 約14%前後 | 主要銘柄の中では高利率。ただしインフレ率や価格変動にも注意が必要 |
| ポリゴン | POL | 約1.8〜2.4%前後 | MATICからPOLへの移行後もステーキング関連サービスが提供されている |
| XDC Network | XDC | 約10%前後 | XDC Networkのステーキングに対応。マスターノードや委任を通じて報酬を得られる |
なお、XRP、USDT、USDC、BTCなどは、ブロックチェーン本来の意味ではステーキング対象ではありません。
これらの銘柄で「ステーキング」と表記されるサービスがある場合でも、実際にはレンディングやDeFi運用、取引所独自の利回り商品であるケースが多いため、仕組みを確認することが重要です。

ステーキングに対応している仮想通貨の種類は多くありますが、初心者が選ぶなら、利率の高さだけでなく、銘柄の知名度、時価総額、流動性、ネットワークの実績も確認することが大切です。
高利率の銘柄は一見魅力的に見えますが、価格変動が大きかったり、プロジェクトの安定性に不安があったりする場合もあります。
そのため、まずは主要銘柄の中から、ステーキング実績があり、情報を調べやすい銘柄を選ぶとよいでしょう。
イーサリアムは、ステーキング対象として最も代表的なおすすめ仮想通貨の1つです。
イーサリアムのステーキングは、日本でも取引所やウォレットサービスを通じて利用でき、初心者でも比較的検討しやすい選択肢といえます。
時価総額が大きく、DeFi、NFT、ステーブルコインなど幅広い分野で使われているため、長期保有を前提に検討しやすい1000倍仮想通貨です。
イーサリアムのステーキング利率の目安は、1.8%〜2.6%APY程度です。利率は高くありませんが、主要銘柄としての安定感を重視する人に向いています。
なお、個人で直接バリデーターになる場合は原則として32ETHが必要です。
そのため、一般的な個人投資家にとってはハードルが高く、実際には取引所のステーキングサービスや、少額から参加できるプール型ステーキング、リキッドステーキングを利用するケースが多くなります。
ただし、取引所ステーキングやリキッドステーキングには、サービス側の信用リスク、手数料、スマートコントラクトの不具合、受け取ったトークンの価格乖離などのリスクがあります。
32ETHを用意しなくても参加できる一方で、仕組みやリスクを確認してから利用することが大切です。
ソラナは、高速処理と低コストを特徴とするブロックチェーンで、ステーキング利率も比較的高めです。
Solana公式では、SOLをステーキングすることでネットワークの安全性に貢献しながら、年5〜7%程度の報酬を得られると説明されています。
イーサリアムより利率を重視したい人や、成長性のある大型アルトコインを保有したい人に向いている銘柄と言えるでしょう。
ソラナは将来性も期待される銘柄ですが、価格変動が大きくなりやすいため、報酬利率だけで判断しないことが大切です。
カルダノは、長期保有者が多いPoS系の代表銘柄です。多くの投資家が、カルダノの将来性に期待しています。
ウォレットからステーキングプールへ委任する形で参加でき、比較的わかりやすい仕組みとして知られています。
ステーキング報酬の目安は、約2.2〜2.8%APYとされています。利率は中程度ですが、ステーキング対応銘柄としての知名度が高く、導入しやすい銘柄です。

仮想通貨のステーキングは、対応しているウォレットや仮想通貨の海外取引所を使えば、初心者でも比較的シンプルに始められます。
本章では、仮想通貨アプリのBest Walletを使いながら、ステーキングを始める流れを4ステップで解説します。
Best Walletは、初心者の方にも使いやすい、仮想通貨の取引・管理アプリです。ステーキングの始め方は、通常のビットコインの買い方とは異なるため、参考にしてみてください。
まずは、Best Walletアプリをインストールし、仮想通貨ウォレットを作成します。画面の指示に従いながら、セキュリティ設定を完了させましょう。

Best Walletは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど複数の仮想通貨を管理できるマルチチェーン対応ウォレットです。
アプリ内で仮想通貨の保管、送金、スワップ、購入、ステーキングなどに対応しており、初心者でもスムーズにステーキングを開始できます。
具体的な機能については、Best Walletのレビューをご覧ください。
次にイーサリアムを購入するなどして、ステーキングしたい仮想通貨をBest Walletに用意します。
Best Walletでは、アプリ内でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、USDTなどの仮想通貨を購入・保管できます。また、別の取引所やウォレットから仮想通貨を入金することも可能です。
ステーキングを目的にする場合は、イーサリアム、ソラナ、カルダノなど、ステーキングに対応した銘柄を選ぶ必要があります。
仮想通貨を用意したら、Best Wallet内でステーキング対象の銘柄や利率、条件を確認します。
確認すべきポイントは、以下の通りです。
アプリ内DEXで仮想通貨を購入・ステーキングし、提携先のステーキングオファーを通じて報酬を得られる仕組みです。
ただし、ここで注意したいのは、表示される利率が必ず保証されるわけではない点です。
ステーキング報酬は、銘柄、ネットワーク状況、利用するサービス、手数料、ロック期間などによって変動します。
条件を確認したら、ステーキングする数量を入力し、内容を確認して開始します。
開始後は、報酬の発生状況やステーキング中の資産状況を定期的に確認しましょう。
仮想通貨は価格変動が大きいため、ステーキング報酬を受け取っていても、銘柄価格が下落すれば日本円ベースで損失になる可能性があります。
また、ステーキング中に資産をすぐ動かせない場合や、DeFiサービスを利用することでスマートコントラクトリスクが発生する場合もあります。
利率の高さだけで判断せず、余裕資金の範囲で利用することが大切です。
仮想通貨ステーキングは、対象の仮想通貨を保有・預け入れることで、ネットワークの維持に参加し、報酬を受け取れる仕組みです。
保有しながら追加報酬を狙える点は魅力ですが、価格下落、ロック期間、サービス側のトラブル、スラッシングなどのリスクもあります。
利率の高さだけで判断せず、銘柄の将来性やステーキング条件を確認することが大切です。
これからステーキングを始める場合は、Best Walletなどのウォレットを活用しながら、少額から仕組みを理解していくのがおすすめです。
ステーキングの利回りだけでなく、安全性やリスクも確認し、自分に合った方法で仮想通貨を運用しましょう。
月間ユーザー
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執筆者
林田 博美
Coinspeakerエディター, 24 postsCoinspeaker Japanライター。2021年頃から仮想通貨、ビットコイン投資をスタート。ブログ運営しながら、暗号資産に関する知識を深め、最新テクノロジーも勉強。仮想通貨の大手メディアで多数記事を執筆。専門分野は仮想通貨全般に加え、WEB3やNFTなど。