Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
ケビン・ハセット米国家経済会議委員長はこのほど、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の最有力候補に浮上した。
ハセット氏は、トランプ氏の経済顧問を務めており、次期FRB議長候補として注目されている。
金融政策においては緩和的な姿勢を取るハト派の筆頭格であり、トランプ氏は自身の低金利政策を反映できる人物として同氏を重視しているという。
最近のインタビューでハセット氏は、自身が議長に就任すれば即座に利下げを行う考えを示した。
バンク・オブ・アメリカのアナリストは、指名されれば政策金利を3%を大きく下回る水準まで引き下げる可能性があると分析している。
ただし、大幅な利下げの実現は、経済指標や連邦公開市場委員会(FOMC)の構成次第だ。
選定プロセスを統括するスコット・ベセント財務長官によると、最終候補者5名の面接はすでに進んでいるという。
現職のジェローム・パウエル議長の任期は2026年5月まで残っているが、トランプ氏は選定を加速させており、クリスマス前にも新議長を発表する可能性が高いとされる。
この人事は、トランプ氏の暗号資産(仮想通貨)への関心を再び市場に意識させる要因のひとつともなっている。
ハセット氏は、過去に大手取引所コインベースのアドバイザーを務めた経歴を持つ。
以前の報道では、同氏が少なくとも100万ドル相当の同社株を保有していると伝えられ、業界への理解が深い人物として市場参加者の注目を集めている。
次期FRB議長の最終候補には、ハセット氏のほか、ケビン・ウォーシュ元FRB理事や、ブラックロックのリック・リーダー最高投資責任者が名を連ねている。
スコット・ベセント財務長官によると、まだ1名の候補者との面接が残っているという。
市場関係者の間では、ハセット氏が指名された場合、金融政策が現在よりも大幅に緩和的になるとの見方が強い。
低金利環境は一般的にリスク資産、とりわけ仮想通貨市場にとって追い風となる傾向がある。このため、新たな仮想通貨投資のチャンスが生まれる可能性がある。
正式な指名はまだ行われていないが、年末に向けたトランプ氏の決断が注目される。
次期議長の人事は、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場の2025年のシナリオに大きな影響を与えると見られている。
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Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。