金は2.7万ドル、ビットコインは25万ドルに|キヨサキ強気予測

『金持ち父さん貧乏父さん』著者のロバート・キヨサキ氏が、市場暴落に備えビットコインや金を推奨。2026年までの価格目標を公表した。

星 瑞希 By 星 瑞希 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
金は2.7万ドル、ビットコインは25万ドルに|キヨサキ強気予測

Key Notes

  • ロバート・キヨサキ氏は2026年までにビットコインが25万ドル、金が2万7000ドルに達すると予測した.
  • 同氏は法定通貨を「偽のお金」と批判し、インフレヘッジとして現物資産の保有を推奨している.
  • イーサリアムの価格目標を60ドルとしたが、市場では6000ドルの誤記との見方が広がっている.

『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者として知られるロバート・キヨサキ氏は9日、ビットコイン(BTC)が2026年までに25万ドルに達するとの予測を発表した。

同氏は自身のソーシャルメディアで、2026年の資産価格目標を具体的に提示した。金は2万7000ドル、ビットコインは25万ドル、銀は100ドル、イーサリアム(ETH)は60ドルとしている。

この予測は、キヨサキ氏が長年主張してきた法定通貨への批判に基づいている。同氏は、中央銀行のゼロ金利政策や量的緩和が偽のお金を生み出していると指摘。ビットコインをデジタルゴールドと位置づけ、インフレや通貨価値の下落に対するヘッジ手段となるとの見解を示した。

暴落を「好機」と捉える独自の視点

キヨサキ氏は「暴落が来る。だからこそ私は売らずに買う」と述べ、市場の下落局面で現物資産を積極的に取得する戦略を明らかにしている。同氏は1971年、ニクソン大統領が米ドルの金本位制を停止して以来、金の取得を始めたと語る。この出来事を、本物のお金が隠れてしまった瞬間と表現している。

今回の予測の背景には、米財務省と連邦準備制度理事会への根強い不信感がある。キヨサキ氏は、政府支出を賄うための偽のドル印刷が、金融システムの法を犯していると非難している。

2025年に発生した市場の急落は、ビットコインの価格変動の大きさを示したが、逆説的にキヨサキ氏の考えを強固にした。伝統的な資産との連動性が薄れることで、ポートフォリオの多様化に価値が生まれると同氏は見ている。

イーサリアム価格予測の謎と市場の反応

一方で、キヨサキ氏が提示したイーサリアムの価格目標60ドルは、市場に混乱を招いた。イーサリアムの価格が2桁で取引されたのは数年前のことであり、この数字は現状とかけ離れているためだ。

暗号資産(仮想通貨)コミュニティの多くは、6000ドルあるいは6万ドルの誤記ではないかと推測している。この水準であれば、他のデジタル資産に対する同氏の楽観的な見方や仮想通貨の長期的な今後に関する予測と一致する。

キヨサキ氏は、価格変動にもかかわらず、ビットコインを支えるブロックチェーン技術は回復力があると主張する。そして「真の富は熱狂の中ではなく、恐怖の中で築かれる」という哲学を強調する。

来るべき市場の調整は仮想通貨市場を破壊するのではなく、誰が印刷不可能な本当のお金を保有しているかを明らかにすると同氏は信じている。このため、大規模な仮想通貨の暴落が予想される中でも、金や銀、ビットコインなどの現物資産が財産を守る解決策になると結論付けている。

Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。

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星 瑞希

2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。

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