BTC・ETH ETFから資金流出続く中、ソラナETFは4週連続流入

米国の現物ビットコインETFは1週間で約12億ドル流出し4週連続のマイナス。一方ソラナETFは流入が続き、市場で動きの違いが見られる。

星 瑞希 By 星 瑞希 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
BTC・ETH ETFから資金流出続く中、ソラナETFは4週連続流入

米国の現物ビットコインETF(上場投資信託)全体で、21日までの1週間において12億2000万ドルの純流出を記録したことがSoSoValueのデータで明らかになった。これで4週連続の流出超過となり、この期間の累積流出額は約43億4000万ドルに達している。

ファンド別の動向を見ると、ブラックロックのIBITが最も大きな流出を記録し、週間で10億9000万ドルが引き出された。これに続き、グレースケールのGBTCも1億7200万ドルの流出となっている。

対照的に、グレースケールのBitcoin Mini Trustには2億7400万ドルの純流入があり、投資運用会社のインベスコとギャラクシー・デジタルのBTCOも3580万ドルの流入を記録した。

イーサリアムの現物ETFも苦戦しており、週間で5億25万ドルの純流出となった。イーサリアムETFの流出超過はこれで3週連続となる。市場全体のセンチメントが慎重になる中で、主要銘柄のETFから資金が抜ける動きが目立っている。

ソラナへの資金流入と市場の動向

ビットコインやイーサリアムが流出傾向にある中、ソラナの現物ETFは異なる動きを見せている。

同期間におけるソラナETFへの純流入額は1億2820万ドルとなり、4週連続での流入超過を維持した。投資家の関心が特定のアルトコインに向いている状況が浮き彫りとなっている。

今回のETFからの資金流出は、暗号資産(仮想通貨)市場の大幅な調整局面と重なった。ビットコイン価格は週初めの9万5600ドルから、金曜日には一時8万2200ドル付近まで下落した。

その後8万7348ドルまで持ち直したものの、前週比で大きな下落を記録している。この価格変動は、今サイクルにおける最大規模の市場調整と評されている。

ブラックロックのIBITは火曜日に単日で5億2315万ドルの流出を記録するなど、過去2番目の規模となる週間流出額となった。しかし、金曜日には市場全体で2億3800万ドルの流入が見られ、連日の流出傾向に歯止めがかかる兆しも見せている。

現時点で現物ビットコインETFの純資産総額は1101億1000万ドルであり、ビットコイン時価総額の6.53%を占めている。

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星 瑞希

2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。

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