ビットコインはETF資金フロー時代へ|半減期サイクルに変化

ビットワイズのジェフ・パーク氏がビットコインの半減期依存の4年サイクル崩壊と、ETFフロー主導の2年周期が市場新規則になると分析。

星 瑞希 By 星 瑞希 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
ビットコインはETF資金フロー時代へ|半減期サイクルに変化

暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズのアドバイザーを務めるジェフ・パーク氏は25日、ビットコイン(BTC)の市場サイクルに関する新たな分析を示した。

半減期の影響力低下と新たな市場構造

パーク氏の分析によると、ビットコイン市場を長年支配してきた4年周期の価格変動サイクルは終わりを迎えたという。

これまでのビットコインは、4年に一度の半減期がマイナーへの報酬を減らし、供給ショックを引き起こすことで価格上昇のきっかけを作ってきた。

供給減が売り圧力を弱め、価格上昇がメディアの注目を集め、個人投資家の熱狂を生むという一連の流れが定説となっていた。もっとも、これまでは仮想通貨半減期が相場の転換点として意識されてきた。

しかし、同氏は現在の市場においてこのメカニズムは著しく希薄化していると指摘する。ビットコインの総供給量の大部分はすでに発行済みであり、半減期による新規供給の減少が市場全体に与えるインフレ抑制効果は限定的になっているためだ。

パーク氏は、かつての半減期主導の動きを古いビットコインのものだと断じている。

これに代わって台頭しているのが、ETF(上場投資信託)を通じた機関投資家の資金フローに基づく2年周期である。

プロの資産運用担当者たちの行動原理が、新たな市場の規則性を作り出しているという。米国でのビットコインETF承認により、市場環境は大きく変化している。

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星 瑞希

2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。

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