ビットコインの売り圧力は緩和傾向も、大口保有者の売りは継続

ビットコインの急激な売りは緩和したものの、大口保有者による売り圧力が継続している。市場は依然として警戒が必要な状況だ。

林田 博美 By 林田 博美 Updated 1 min read
ビットコインの売り圧力は緩和傾向も、大口保有者の売りは継続

暗号資産(仮想通貨)取引所へのビットコイン(BTC)流入において21日、大口保有者の割合が0.64に達した。これは2015年10月以来の最高水準となる。流入全体の64%が上位10件の預け入れで占められている。

大口の市場参加者が売り活動を主導している状況が浮き彫りになった。2月の平均流入量も1.58 BTCに上昇した。前回の弱気相場が本格化していた2022年6月以来の高水準を記録している。

一方で、極端な売りは落ち着きを見せている。2月6日には流入量が約6万BTCに急増し、2024年11月以来の最高値を記録した。現在は7日移動平均で約2万3,000BTCまで減少している。

ピーク時から約60%減少しており、急激なパニック売りは緩和されたとみられる。しかし、前月と比較すると依然として高い水準を維持している。市場全体としては、大口保有者の動向に警戒が必要な状態が続いている。

購買力の低下とアルトコインの動向

市場の購買力を示すステーブルコインの動向にも変化が見られる。取引所へのテザー(USDT)の1日あたりの純流入額は、大幅に減少した。2025年11月には6億1,600万ドル(約954億8,000万円)を記録していたが、直近では2,700万ドル(約41億8,500万円)まで落ち込んだ。

1月25日には4億6,900万ドル(約726億9,500万円)の流出も記録されている。市場の待機資金が減少し、売り圧力を吸収する需要のバッファーが限られている。さらに、ビットコイン以外の銘柄でも売りが加速している。

アルトコインの1日あたりの平均預け入れ件数は、2026年に入り約4万9,000件に増加した。これは2025年第4四半期の約4万件から22%の増加となる。ビットコイン以外の市場に対する信頼の低下と、ボラティリティが高まりやすい状況を反映している。

大口保有者の売りと購買力の低下が重なり、市場は引き続き価格変動が起きやすい環境にある。極端な売り局面は過ぎ去ったものの、弱気相場の構造的な脆弱性は残されたままだ。今後の動向には慎重な見方が求められる。

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林田 博美
Coinspeakerエディター 林田 博美

Coinspeaker Japanライター。2021年頃から仮想通貨、ビットコイン投資をスタート。ブログ運営しながら、暗号資産に関する知識を深め、最新テクノロジーも勉強。仮想通貨の大手メディアで多数記事を執筆。専門分野は仮想通貨全般に加え、WEB3やNFTなど。

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