Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
米資産運用会社ブラックロックなどが支援するセキュリタイズは26日、EUでデジタル資産の取引および決済システムを開始するための規制当局の承認を得た。
セキュリタイズは、EUの分散型台帳技術パイロット制度の下で、取引所と証券保管機関の役割を兼ね備えたシステムの運営許可を正式に取得した。
この新たなシステムは、革新的なブロックチェーン技術を駆使しており、同社はこれにより、米国と欧州の両市場でデジタル資産証券を発行できる唯一のプラットフォームとなる。
今回の承認は、スペイン証券取引委員会や欧州証券市場監督局、欧州中央銀行などの主要規制当局による厳格な審査を経て実現したもので、ブロックチェーン技術を用いた証券市場の新たな時代の到来を告げるものとなった。
セキュリタイズはすでに、スペインのヘルスケア不動産投資信託であるMancipi S.A.の株式を表すセキュリティトークンの発行を開始しており、1億5000万ユーロの資金調達を目指している。
このプロジェクトは、新たな仮想通貨投資の選択肢として注目を集めている。
セキュリタイズのカルロス・ドミンゴCEOは、今回の承認が「世界最大級の2つの金融市場をつなぐものであり、大西洋を挟む両側の発行体と投資家が、単一の規制枠組みの下でデジタル金融に関与できるようになる」と強調した。
今回の動きは、伝統的な金融とデジタル資産の融合における重要な節目とされる。
債務、株式、ファンドなどの資産がブロックチェーンインフラへ移行することで、トークン化資産(RWA)市場は数兆ドル規模に達すると予測されている。
技術基盤には、アバランチブロックチェーンが採用されており、そのネイティブトークンであるAVAXも市場での認知度を高めつつある。
アバランチは、機関投資家からの信頼が急速に高まっており、過去にはシンガポール金融管理局による国境を越えた決済システムの承認を得るなど、実績を積み重ねてきた。
また、トークン化された株式の二次取引は2025年9月に開始される予定で、これにより新たな市場参加者が加わり、取引の流動性も大きく向上することが期待されている。
プラットフォームには厳格なコンプライアンス機能が組み込まれており、投資家保護と金融システムの信頼性確保に重点を置いている。
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Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。