
暗号資産(仮想通貨)ライター。2020年からビットコインを購入し、NFT、DeFi、Web3ゲームなど多岐にわたる分野に興味があり、自身の経験をブログでも発信。
SUIグループがSui財団との提携を通じてSUIトークンを割引価格で大量購入。
ナスダック上場のSUIグループ・ホールディングス(SUIG)は3日、SUIトークンを新たに2,000万枚取得した。
これにより、同社のSUI保有総数は1億179万5,656枚となり、発表時点での評価額は約3億4,400万ドル(約509億円)に達する。
同社は以前、短期金融機関として事業を行っていたが、大規模な私募増資を経て、SUIトークンの準備金を担う企業へと事業転換を果たしている。
SUIグループの今回のトークン取得は、Sui財団との特別な取り決めに基づいている。これにより、同社はロックアップされたトークンを割引価格で購入する権利を得た。
スティーブン・マッキントッシュ最高投資責任者(CIO)は、今後も継続的な資金調達を行い、割引価格でSUIトークンを購入することで、1株あたりのSUI保有量を増やし、株主価値の向上を目指すと述べている。
同社は現在、将来の仮想通貨購入に備え、約6,000万ドルの現金準備金を保有している。
今回の追加取得により、発行済み普通株式8,900万株に対する「1株あたりSUI保有数」は、2025年8月11日の0.92から1.14へと増加した。
SUIグループの暗号資産(仮想通貨)投資の動きは、SUIの価格にも影響を与えている。今回の発表後、SUIの価格は3.20ドルから3.38ドル〜3.40ドルへと4%から5%上昇した。
しかし、2025年1月に記録した最高値5.36ドルにはまだ届いていない。
Suiエコシステムは、これまでに27億回以上の取引を処理し、預かり資産(TVL)も約10億ドルに達するなど、強固な基盤を持つ。
アナリストは、この購入戦略が続けば、SUIの価格は4.00ドルに向かう可能性があると予測する一方、ブロックチェーン市場の変動性や一部の大口保有者による売り圧力のリスクも指摘している。
SUIグループの事業転換は、マイニングを介さず仮想通貨のエクスポージャーを求める上場企業が増えているという、市場の新たな潮流を反映している。
これは、ソラナやトンコインといった他のブロックチェーンエコシステムでも見られる傾向だ。
同社の体系的な資産蓄積は、伝統的な金融機関が特定の仮想通貨エコシステムを、単なる投機対象ではなく、長期的な機会として捉え始めていることを示している。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
暗号資産(仮想通貨)ライター。2020年からビットコインを購入し、NFT、DeFi、Web3ゲームなど多岐にわたる分野に興味があり、自身の経験をブログでも発信。