Coinspeakerアナリスト。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
ステーブルコイン発行大手のテザー社は1日、2025年第4四半期におけるビットコイン(BTC)の追加購入量を公表した。
同社のパオロ・アルドイノCEOによると、テザー社は2025年第4四半期中に8,888.8888888BTCを新たに取得したという。
今回の購入によりテザー社のビットコイン総保有量は9万6185BTCに達した。これは現在の市場価格で換算すると、約84億2000万ドル相当に上る。
今回のビットコイン取得は、2025年11月から2026年1月初旬にかけて行われたオンチェーン取引によって確認されている。
具体的には、2025年11月7日に暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinexから約9718万ドル相当の961BTCが引き出されたほか、2026年1月1日には約7億7800万ドル相当の8,888.8BTCがテザー社の準備金アドレスへ送金された。
この一連の取引により、テザー社の準備金ウォレットは、世界で5番目に大きなビットコイン保有アドレスとなった。
Tether acquired 8,888.8888888 BTC in Q4 2025.https://t.co/vMh1uzv1wO
— Paolo Ardoino 🤖 (@paoloardoino) December 31, 2025
こうした大規模な購入は、テザー社が2023年5月に公表した財務戦略に基づくものだ。
ステーブルコインを発行する同社は、実現した営業利益の最大15%を四半期ごとにビットコインの購入に充てる方針を掲げており、企業として継続的にビットコインを蓄積する体制を整えている。
ブロックチェーン分析企業EmberCNの試算によると、2025年第4四半期における平均取得価格は1BTCあたり約5万1117ドルだった。
現在の市場価格を基に算出すると、テザー社のビットコイン保有分には約35億2400万ドルの未実現利益が生じていると推定される。
同社はビットコインを短期的な投機対象ではなく、長期的な価値保存を目的とした戦略的準備資産として位置づけている。
市場環境が変動する中でも、テザー社は一貫して購入戦略を維持してきた。
業界関係者によれば、相場の勢いが弱まる局面においても積み立てを続けており、ビットコインに対する長期的な信認を示しているという。
特に、ビットコインの半減期後に形成される市場サイクルは、こうした蓄積戦略の有効性を裏付ける要因になり得る。
機関投資家による仮想通貨の採用が進む中、象徴的な動きといえそうだ。
テザー社のビットコイン保有状況は、オンチェーンデータを通じて第三者が検証可能となっている。
同社の準備金アドレスは公開されており、ブロックチェーン上で誰でも取引履歴を確認できる。これは、仮想通貨業界における財務透明性を高める取り組みの一環とされる。
今回公表された「8,888.8888888BTC」という取得数量については、意図的な設定である可能性も指摘されている。数字の「8」は中国文化圏において繁栄や富を象徴するとされているためだ。
一方でEmberCNは、実際の購入総量が約9850BTCに上る可能性も示唆しているが、公式発表との差異は集計手法の違いによるものとみられる。
テザー社のビットコイン総保有量が9万6000BTCを超えたことは、市場の需給構造にも一定の影響を及ぼしている。
主要な金融事業体がビットコインを準備資産として保有する動きは、同資産の成熟度と制度的な受容が進んでいることを示すものといえる。
市場では長期的な価格見通しを巡る議論が活発化しているほか、ビットコインに続く高騰仮想通貨への資金流入にも関心が集まっている。
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Coinspeakerアナリスト。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。