アーク・インベストがコインベース株13万株を売却し、Bullish株を39万株購入。仮想通貨市場の変動を背景に、戦略的なリバランスを実施。
キャシー・ウッド氏率いる米アーク・インベストメント・マネジメントは6日、主力保有銘柄である米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースの株式を一部売却し、新たにデジタル資産取引所Bullishの株式を購入した。
2026年に入って初となる今回のコインベース株売却は2日連続で行われ、3つのETFを通じて合計約1965万ドル相当が市場に放出された。
利益確定と成長銘柄への資金移動か
米国最大の仮想通貨取引所としてナスダックに上場するコインベースは、アーク・インベストの長期的な主力投資先であるが、今回の売却は株価上昇を受けた利益確定やポートフォリオのリバランスの一環とみられる。
アークは6日、保有するコインベース株を複数のETFを通じて合計13万4472株売却し、約1965万ドルを回収した。
一方で、同日アークは機関投資家向けサービスに強みを持ち、CoinDeskを傘下に収めるなど存在感を高めるBullish株を、約1070万ドル相当の39万3057株購入した。
今回の取引は、業界のリーダーであるコインベースから、成長著しいBullishへ資金を一部循環させる戦略的なローテーションとみられる。
コインベース株は下落も、Bullish株は上昇
アークはこれまでも市場の変動に合わせ、ETF内のコインベース株の保有比率を調整してきた。
今回の取引は、仮想通貨市場のボラティリティと規制の不確実性が高まる中で行われたとみられる。
報道によると、アークの主力ファンドは第4四半期にデジタル資産関連企業の低迷により影響を受けたという。
特にコインベースは、10月の清算イベント後に取引量が減少し、主要仮想通貨よりも大きく下落していた。
コインベースの株価は2025年10月から年末にかけて約35%下落し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のパフォーマンスを下回った。
6日の取引では、機関投資家による大量売却にもかかわらず約13%上昇し165ドルをつけたが、年初来では依然26%の下落となっている。
一方、Bullish株はアークの購入を受けて約10%上昇し、27ドル近辺で取引を終えた。Bullishは2025年第4四半期に5億6360万ドルの純損失を計上している。
アークは今回の動きを、仮想通貨資産からの完全撤退ではなく戦略的なリバランスと説明しており、数日前にもコインベース株を買い増すなど市場環境に応じた柔軟な運用を続けている。
今後はイーサリアムなど主要銘柄の価格推移も、同社の投資戦略に影響を与える可能性がある。
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