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BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは23日、トランプ政権下で大規模な金融緩和が実施された場合、ビットコイン(BTC)の価格が理論上5億円を超える可能性があるとの分析を示した。
ヘイズ氏は同日、公開したブログ投稿「Four, Seven」で、詳細なビットコイン価格の予測フレームワークを提示した。
同氏の計算によると、米連邦準備制度理事会(FRB)と商業銀行による信用創造が2028年までに15兆2,290億ドルに達する可能性がある。
過去の信用成長とビットコイン価格の相関関係(傾き0.19)を基にすると、理論的には1BTCあたり340万ドルに達するという。
しかし、ヘイズ氏はこの数値について「2028年までにビットコインが340万ドルに上昇すると考えているか?答えはノーだ」と明言している。
その上で「現在の約11万5,000ドルより著しく高くなると信じている」と述べ、あくまで方向性を示す予測だと強調した。
発表当時、ビットコインは約11万3,000ドルで取引されており、8月に記録した史上最高値の12万4,167ドルを約9%下回っていた。
ヘイズ氏の予測が現実となるには、いくつかの重要な要因が必要となる。
最大の推進力は、トランプ政権が支配者階級のために帝国の果実を維持する目的で、前例のない金融拡大を行うというシナリオだ。
同氏は、2028年まで毎年約2兆ドルの財政赤字が予想され、米国債の借り換えと赤字補填のために15兆ドル以上の新規国債発行が必要になると予測する。
特に「トランプ氏が大量の国債を発行することを知っているため、今日では米国債を購入する海外の中央銀行はさらに少なくなるだろう。そのためFRBが発行済み債務の50%以上を購入すると信じている」と指摘した。
ヘイズ氏の理論の核心には、スコット・ベッセント財務長官がFRB理事会の戦略的な人事や規制圧力を通じてFRBの支配権を取り戻そうとする計画がある。
これにより、ユーロダラー預金の10兆~13兆ドルがテザーのようなステーブルコイン発行企業に再配分される可能性があるという。
また、前政権によって任命されたFRBのリサ・クック理事を巡る現在の混乱を、政権が金融政策に影響を与えようとする証拠として挙げた。
「重要なのは、トランプ陣営が米国の変革に必要な資金を刷るために、あらゆる手段を講じることを疑うべきではないということだ」とヘイズ氏は述べている。
ヘイズ氏はこの予測が正確な価格目標ではなく、方向性を示す指標であることを繰り返し強調し、「私の目標は、進行方向を正しく捉え、自身が最速の馬に賭けていると確信することだ」と説明した。
これは、トランプ氏が政策目標達成のために数兆ドルを刷ることに本気であるという前提に立っている。
この予測は、機関投資家によるデジタル資産への関心が高まる中で発表された。
ヘイズ氏は、2025年9月22日に予定されているKB金融グループとテザーUSAの会合を、伝統的な金融機関が仮想通貨インフラへの関与を深めている象徴的な出来事と見なしている。
同氏は自身の予測をより広範な地政学的緊張の中に位置づけている。「今日、より結束し、繁栄し、軍事的に強力なユーラシア(ロシア、中国、インド、イラン)に対する新たな戦争には、信用配分の抜本的な変更が必要だ」と述べた。
算出した天文学的な数字にもかかわらず、ヘイズ氏は冷静な立場を崩していない。
「理論的には2028年のビットコイン価格予測は340万ドルになる」と認めつつも、正確な数値結果よりも、ビットコインが大規模な金融拡大とインフレの時代における最強の資産であるという基本的なテーゼに焦点を当てている。
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