アーサー・ヘイズ氏が、ENAが51倍、ETHFIが34倍、HYPEが126倍に成長するという2028年までの大幅な価格上昇を予測。
BitMEXのアーサー・ヘイズ共同創業者は28日、自身のブログ投稿で新たな暗号資産(仮想通貨)市場の予測を公開した。
ヘイズ氏は、2028年までに3つのアルトコインが驚異的な成長を遂げると分析。Ethena(ENA)は51倍、Ether.fi(ETHFI)は34倍、ハイパーリキッド(HYPE)は126倍の上昇を予測している。
また、ステーブルコインプロジェクトのCodexを「真の仮想通貨ネイティブバンク」として高く評価した。
マクロ経済と個別要因が成長を後押し
ヘイズ氏の予測は、世界的な流動性サイクルが根本にある。
「ドルの供給量が多い時期に仮想通貨資産は歴史的に急騰する」と同氏は指摘する。
この見通しを支える要因として、米国のGENIUS法に代表される規制の進展、イーサリアム(ETH)のアップグレードといった技術的基盤の発展、そして総ロック資産額が1,236億ドルに達したステーブルコインエコシステムの拡大を挙げた。
さらに、伝統的な金融市場の金利低下が、10兆から13兆ドル規模のマクロ経済的な追い風を生み出すと分析。
これらのプロトコルが、2028年までに34兆ドルの流動性を獲得する可能性があると見ている。
このようなマクロ環境は、特に成長ポテンシャルの高いアルトコインにとって追い風となるだろう。
機関投資家主導の新たな市場サイクル
ヘイズ氏は、現在の仮想通貨市場が「変革的な強気相場の入り口」に立っていると述べる。
これは機関投資家向けの金融と分散型インフラの融合が原動力となっている。
同氏は、自身の過去の予測の的中率が約25%であることを認めつつも、その大胆な分析は市場心理に影響を与え続けている。
特にHYPEの126倍という予測は、投機的なコミュニティによって動かされる「カルチャー主導の仮想通貨」が、ファンダメンタルズを大きく超えるリターンを生む可能性を示している。
ヘイズ氏は、次の市場サイクルが個人投資家だけでなく、規制の明確性と技術的洗練性を備えた分散型金融プロトコルに関心を寄せる機関投資家の資本によって定義されるとの見方を示した。
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