Aster DEXは、初期段階のプロジェクトを支援する新機能「Rocket Launch」を発表。取引高に応じて報酬が得られる仕組みを提供する。
分散型取引所(DEX)Aster DEXは23日、初期段階の暗号資産(仮想通貨)プロジェクトへの流動性支援を目的とした新機能Rocket Launchの提供を開始した。
この機能は、複数のエコシステムにわたる最新のプロジェクトを発見するためのハブとして位置付けられている。
公式文書によると、トークンのローンチを一度きりのイベントではなく、長期的な成長につながる継続的なプロセスへと変革することを目指している。
参加者は指定されたトークンペアを取引することで、個々の取引高に応じて報酬を獲得できる仕組みだ。
「Rocket Launch」の仕組み
Rocket Launchは、初期段階のプロジェクト、プラットフォーム、そしてユーザーの三者にとって有益な暗号資産(仮想通貨)エコシステムを構築する。
参加プロジェクトは資金と自身のトークンを提供し、Aster DEXはその資金でネイティブトークンであるASTERを買い戻す。
買い戻されたASTERと提供されたプロジェクトトークンが、キャンペーンの報酬プールを形成する。
この報酬は、ユーザーの取引活動を通じて分配される。
この仕組みにより、プロジェクト、プラットフォーム、ユーザーの間で好循環が生まれ、持続可能で相互に利益のあるエコシステムの構築が促進される。
初期段階のプロジェクトにとっては、重要な成長期における流動性確保と市場への露出機会となる。
一方、ユーザーは市場で広く認知される前の革新的なプロジェクトに早期から関与できる利点がある。
また、キャンペーン参加にはASTERトークンの保有が条件となるため、同トークンへの需要創出にもつながる。
第1弾キャンペーンと参加条件
最初のキャンペーンは、分散型オラクルプロジェクトであるAPRO Oracleと提携して実施される。
報酬プールは、ASTERトークンで20万ドル相当と、追加のAPROトークンで構成される。
キャンペーンは協定世界時(UTC)の10月24日12時から11月6日23時59分まで開催され、ATUSDTの取引ペアが対象となる。
追加のAPRO報酬プールへの参加資格を得るには、期間中に同ペアで1,000ドル以上の取引高を達成し、最低100 ASTERをウォレットに保有し続ける必要がある。
この発表を受け、市場は好意的に反応し、複数の金融レポートによるとASTERの価格は1ドル以上に回復した。
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