AWSはAWS MarketplaceでChainlinkのデータサービスとの統合を発表した。クラウドインフラとスマートコントラクトを安全に接続。
Amazon Web Services(AWS)は24日、自社のクラウドサービス市場でチェーンリンク(LINK)のデータサービスとの統合を明らかにした。
ブロックチェーンの「オラクル問題」を解決
デジタル資産のソリューションを構築する開発者は、これまで「オラクル問題」と呼ばれる大きな課題に直面していた。暗号資産(仮想通貨)の基盤となるブロックチェーンは単独では、リアルタイムの価格や準備金の検証など、外部のデータに直接アクセスすることができない。
AWSは今回、自社のサービス市場でチェーンリンクのデータ標準を立ち上げ、この問題の解決を図る。
チェーンリンクの分散型オラクルネットワークが、オフチェーンのAWSリソースとオンチェーンのスマートコントラクトを双方向に結びつける。
コンピューティングやデータベースといったAWSの機能と、ブロックチェーン上のプログラムが安全に連携できるようになる。
企業は厳しいセキュリティやコンプライアンスの基準を満たしながら、トークン化された資産のための高度なアプリケーションを構築できる。
開発者は提供されるサンプルを活用し、自社のシステムにスムーズに統合することが可能だ。
NEW: The Chainlink data standard is now live on @amazon’s AWS Marketplace.
Now, millions of @awscloud developers & hundreds of thousands of businesses have access to the secure data infrastructure required to build institutional-grade blockchain apps. pic.twitter.com/nJeB9cP8I2
— Chainlink (@chainlink) April 24, 2026
機関投資家向けのトークン化を促進
今回の統合は、資産評価やリアルタイム決済、リスク管理など、トークン化された金融における重要な課題に対処するものだ。
世界のクラウド市場で31%のシェアを持つAWSと、強固なセキュリティを誇るチェーンリンクの組み合わせが、機関投資家向けの採用を後押しする。
チェーンリンクはこれまでに、80以上のブロックチェーンで29兆ドルの取引価値を保護してきた実績がある。
開発者はAWS Marketplaceを通じて、価格データを集約する「Data Feeds」や、低遅延データを提供する「Data Streams」に直接アクセスできる。
また、資産の担保状況をオンチェーンで証明する「Proof of Reserve」も利用可能となる。
AWSの各種サービスを用いた監視システムなどの実用的なモデルも示されている。金融機関が仮想通貨のトークン化を模索する際の障壁を大きく下げることが期待されている。
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