B StrategyがBNB版「バークシャー・ハサウェイ」構想を発表。ナダック上場を目指す新会社を通じて、BNBエコシステムの成長を支援する方針だ。
デジタル資産投資会社B Strategyは25日、バイナンスコイン(BNB)を主要な財務資産とするナスダック上場企業を設立する計画が明らかになった。
同社は設立資金として10億ドル(約1,470億円)の調達を目指す。新会社は、BNBエコシステムにおける「バークシャー・ハサウェイ」となることを目標に掲げている。
🚀 Exciting news! B Strategy is launching a U.S. $BNB Treasury company, backed by @yzilabs and @ellazhang516 ! 🌟 Led by co-founders Leon Lu @MetaverseDrug , Max Hua @MaxHua1 , Ming Ni @thehugepicture and Henry Wu @zma7 — the first Asian team in this space. Stay tuned for more…
— B Strategy (@BStrategyTech) August 25, 2025
ナスダック上場への挑戦と戦略的背景
新会社は、Metalpha共同創業者と大手マイニング企業Bitmainの元CFOが主導する。
彼らは、BNBエコシステムを基盤とした包括的な投資戦略を展開し、BNBの成長を企業価値に結びつけることを狙う。
この計画は、バイナンスラボ(Binance Labs)から改名したYZi Labsからの戦略的支援を受けることで、業界内での信頼性を高めている。
B Strategyは香港や中東など世界各地の拠点を活用し、24時間体制で市場をカバー。国際的な機関投資家へのアクセスを提供する。
創業者レオン・ルー氏が率いた以前の暗号資産(仮想通貨)ファンドは、2年間で276%のリターンを達成したと報じられており、今回の取り組みも同社の経験とグローバルネットワークを基盤としている。
BNBの動向と市場への影響
この発表は、バイナンスコインが直前の22日に史上最高値となる900ドルを記録した直後に行われた。
BNBは過去6ヶ月間で38%上昇するなど、Web3.0市場の変動の中でも力強い動きを見せている。
BNBエコシステムの預かり資産総額(TVL)は2022年以来最高水準の134億ドルに達しており、アクティブアドレス数も9週連続で1,400万を超えるなど、活発なオンチェーン活動が続いている。
現在の時価総額は1,219億ドルで、世界第5位の規模を誇る。
今回のナスダック上場を目指すアプローチは、米国における厳格な基準に準拠した形で、機関投資家にBNBへのアクセスを提供するものだ。
一方、発表後の24時間でBNBの価格は2.5%下落し、814ドルまで調整する場面も見られた。
創業者のルー氏は、厳格なリスク管理体制と透明性を強調しており、伝統的金融の専門知識と仮想通貨運用の融合が、BNBの今後の普及を占う上で重要な指標となりそうだ。
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