コインベース支援のBase、約30分間のブロック生成停止へ

On 8月 6, 2025 at 12:20 pm UTC by · 1 min read

コインベースが支援するイーサリアムのレイヤー2「Base」で8月5日、約30分間のブロック生成停止が発生。障害は解消された。

コインベースが支援するイーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークBaseは5日、ブロック生成が約30分間停止する障害が発生した。

ブロックチェーン分析サイトのBaseScanによると、ブロック高33,792,704で更新が停止。OKLinkも同様の異常を報告しており、約19分間にわたり新しいブロックが生成されない状態が続いた。

Baseの公式ステータスページは、障害が解消されたと発表し、チームが状況を注視していることを明らかにした。

Baseネットワークが大規模な障害に見舞われるのは、2023年9月にインフラメンテナンスに関連して約45分間停止して以来、今回が2度目となる。

障害の原因は不明

障害の具体的な技術的原因は、公式には明らかにされていない。しかし、アナリストはソフトウェアのバグやコンセンサス・メカニズムの不具合、インフラの過負荷などが原因である可能性を指摘している。

また、Baseエコシステムの急速な拡大が、運用の複雑性を高めているとの見方もある。イーサリアムのメインネットと比較して、レイヤー2ネットワークは比較的新しいプロトコルに依存している。

そのため、需要が高い状況下では脆弱性が露呈しやすい側面を持つ。

今回の障害は、スケーラビリティと分散化のトレードオフについて、改めて議論を提起する形となった。

特にOptimismの技術基盤(OPスタック)上に構築されたネットワークの設計が焦点となっている。

エコシステムへの影響

このブロック生成停止により、Base上で稼働する分散型金融(DeFi)やdAppsの活動は一時的に中断された。

ユーザーの信頼を維持するため、ネットワークの安定性が極めて重要であることが示された。

コミュニティでは、中央集権的なバリデーターに依存するレイヤー2のリスクを懸念する声が上がっている。

Base上で発行されるトークンの多くはアルトコインに分類され、ネットワークの安定性はこれらの資産価値にも影響を与える。

障害は迅速に解消されたものの、より高い透明性と冗長性の確保を求める声が高まっている。

今回の事態は、レイヤー2ネットワークが成長と信頼性のバランスをいかに取るかという、業界全体の課題を浮き彫りにした。

安定した運用を実現するため、監視体制やバックアップシステムの強化、インフラ計画の改善が今後の重要な課題となるだろう。

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