投資会社バーンスタインは、仮想通貨の強気相場が2026年まで続き、ビットコインは20万ドルに達する可能性があると予測した。
投資会社バーンスタインのアナリストは14日、現在の暗号資産(仮想通貨)の強気相場が2026年まで続く可能性があるとの見通しを明らかにした。
同社アナリストは、ビットコイン(BTC)の価格目標を20万ドルに据え置いており、2025年から2026年にかけて達成可能だとの見方を示している。
この予測は、ビットコインが最近、過去最高の12万3,000ドルに高騰したことを受けたものだ。
機関投資家が主導する新たな強気相場
この強気相場の主な原動力は、過去の個人投資家主導のラリーとは異なり、機関投資家の採用によって推進されているという。
現在、ビットコインETF(上場投資信託)は1,500億ドル以上の資産を保有しており、そのうちブラックロック社のIBITだけで840億ドルを占めている。
これは、機関投資家が市場に本格的に統合されつつあることを示している。
また、マイクロストラテジー社のような企業が財務資産としてビットコインを継続的に購入していることも、機関投資家の強い関与を裏付けている。
バーンスタインは、今回のサイクルを投機的な個人投資家が牽引した過去の相場とは一線を画す長く過酷な上昇サイクルだと特徴づけた。
構造的変化が市場の成長を後押し
市場の持続的な成長を支える要因として、ブロックチェーン技術の統合と資産のトークン化が挙げられる。
バーンスタインは、金融システムへのブロックチェーンのさらなる導入が、市場の勢いを過去のサイクル以上に長引かせると予測している。
また、ステーブルコインやセキュリティトークンも、市場の成長において中心的な役割を果たすと見られている。これらの技術的進歩は、仮想通貨市場の基盤を強化し、新たな価値を生み出す可能性がある。
さらに、米国における規制の明確化が進むことも期待されている。
バーンスタインは、ビットコインがハードマネーとしての金と同様に、世界的な準備資産やインフレヘッジとしての役割を強めていると強調した。
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