バイナンス、600超のアカウント閉鎖|不正ボット使用で

10時間 ago by · 1 min read

バイナンスは19日、自動売買ツールを不正利用した600以上の口座を閉鎖した。市場の公正性を守るための措置で、報奨金制度も導入。

世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは19日、自動売買ツールを不正使用したとして600以上のユーザーアカウントを閉鎖したと明かした。

同社は「ボットファーム」と呼ばれる自動化システムを不正に利用し、規約に違反したアカウントを対象とした措置だと説明している。

閉鎖されたアカウントは、有望な仮想通貨プロジェクトへの早期アクセスを提供するトークン発見プラットフォームのバイナンスアルファを悪用していた。

同社はプラットフォームの公正性を維持するため、ユーザーからのフィードバック機能を強化するとしている。

不正行為の背景と市場への影響

今回の措置は、市場全体で12億ドル規模の清算が発生し、主要なアルトコインが一時的に売られるなど、市場が大きく変動する中で行われた。

バイナンスは、このような市場の混乱に乗じて自動化ツールを悪用し、不公正な利益を得ようとする行為に対応した形だ。

バイナンスは、違反行為を最初に報告し、それが確認されたユーザーに対し、回収された利益の最大50%を報奨金として提供する制度も導入した。

これは、コミュニティの協力を得て監視体制を強化し、運用コストを削減する戦略的なアプローチとみられる。

厳格化する規制と今後の対策

バイナンスは、不正ツール使用者やプラットフォームの規約違反者に対して、同社の全活動から永久に追放される可能性があるという、より厳しい執行方針を打ち出している。

また、違反アカウントがバイナンスアルファのイベントを通じて得た収益はすべて没収される。

同社はコミュニティからの報告制度を設置した。

ユーザーは、スクリーンショット、ユーザーID、IPアドレス、ブロックチェーンアドレスなどの詳細な証拠を提出することで、調査に協力できる。

今回の措置は、通常の取引プラットフォームではなく、トークン発見に特化したバイナンスアルファを対象としている点が注目される。

これは、需要が集中する新規プロジェクト公開時に、ボット活動が過大な利益をもたらす可能性のある特定の脆弱性を標的にした動きと考えられる。

Share:
Exit mobile version