バイナンスのチャンポン・ジャオ創設者は、量子コンピューターが仮想通貨に与える脅威は誇張されていると述べた。
バイナンスのチャンポン・ジャオ創設者は3月30日、量子コンピューターが暗号資産(仮想通貨)に与える脅威について見解を示した。
同氏は、量子コンピューターに対する懸念は過剰であると述べた。巨視的な視点から見ると、その恐怖は大きく誇張されていると指摘している。
量子コンピューターの脅威と技術的優位性
暗号資産(仮想通貨)のシステムは、量子耐性を持つアルゴリズムへアップグレードすることが可能だ。
暗号化技術は通常、復号化の手法よりも早く進化する傾向がある。同氏はコンピューターの歴史を振り返り、過去にも古い暗号化技術から新しい技術への移行が成功してきたことを強調した。
計算能力の向上は、むしろ暗号化技術の発展を加速させるという。
暗号化技術は常に復号化技術を上回ると同氏は主張する。処理能力の向上は常に有益であり、技術的な限界を心配する必要はないと語った。
ブロックチェーンのエコシステムは、量子耐性を実装するための理論的な枠組みを備えている。
一方で、量子耐性へのアップグレードには実用的な課題も存在する。分散型ネットワークにおける合意形成や、新しいコードの追加による短期的な脆弱性が懸念される。
また、ユーザー自身が新しいシステムへ資産を移行する負担も生じる。
サトシのビットコインの行方は?
報道によると、現在約689万BTCが量子攻撃に対して脆弱であると推定されている。これらの多くは、公開鍵がブロックチェーン上に永久に表示される古いアドレスに保管されている。
その中には、ビットコイン(BTC)のサトシ・ナカモト創設者に関連する約100万BTCも含まれる。
チャンポン・ジャオ氏は、サトシのビットコインに関する理論的な対策に言及。量子リスクが高まる時期にアドレスに動きがない場合、理論的には資産をロックして保護することが可能だという。
第三者による不正アクセスを防ぐための措置として考えられる。
しかし、サトシのアドレスと初期保有者のアドレスを区別することは非常に困難だ。資産を動かさずに特定することは、現実的には大きな壁となる。
一部のプロジェクトは新しい環境に適応できず、市場から淘汰される可能性もあると同氏は語った。
業界全体では、量子耐性に向けた準備がすでに始まっている。ビットコインやイーサリアム(ETH)は、2029年までに量子耐性を持たせる計画を進めている。
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