Bit Digitalは、保有ビットコインの売却と調達資金を含む収入で、イーサリアムを追加取得。ETH保有量を世界有数の規模に拡大。
ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)関連企業Bit Digitalは7日、保有していた約280 BTCを売却し、株式公募による1億7,200万ドルの資金調達分を合わせた資金で、イーサリアム(ETH)の追加購入したことを明らかにした。
これにより同社のイーサリアム保有量は、2025年3月31日時点の24,434ETHから100,603ETHへと大幅に増加し、イーサリアムを保有する上場企業として世界有数の規模となった。
イーサリアムへの戦略転換
Bit Digitalのこの動きは、仮想通貨の基盤技術としてのイーサリアムの将来性に対する強い信頼を示すものだ。
同社のサム・タバールCEOは、「イーサリアムのプログラム可能な性質、普及の拡大、ステーキングの収益モデルはデジタル資産の未来を象徴している」と述べた。
同社は、イーサリアムのスマートコントラクト機能やステーキングによる収益機会を活用し、事業モデルを変革することを目指している。
2025年3月31日時点での同社の資産は、417.6 BTCと24,434.2 ETHだった。
今回の取引は、ビットコインから完全に撤退し、イーサリアムに資源を集中させるという明確な意思表示となる。
株価も上昇
この戦略転換は市場から好意的に受け止められた。発表があった7日の取引で、Bit Digitalの株価は一時22.79%の急騰を見せた。
また、同社の子会社であるWhiteFiber社がカナダロイヤル銀行から6,000万ドルの信用枠を確保したことも、事業拡大への期待を後押ししている。
タバールCEOは今後について、「さらに積極的にイーサリアムを追加していく」と述べ、上場企業におけるイーサリアム保有の筆頭企業となる目標を掲げた。
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