Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
ビットコイン(BTC)の現物ETFは24日、週間で純流入を記録した。一方、イーサリアム(ETH)現物ETFは純流出となり、両者の動向には明確な差が見られた。
オンチェーン分析ダッシュボードSoSoValueのデータによると、2025年10月20日から24日までの米国取引日において、現物ビットコインETFは週間で4億4600万ドル(約682億円)の純流入を記録した。
このうち、ブラックロック社のIBITが3億2400万ドルの純流入で全体の約72.6%を占め、流れを主導している。
この資金流入は、ビットコインの価格を11万ドル以上に押し上げる一因となった。ビットコイン現物ETFの運用資産総額は1499億6000万ドル(約22兆9400億円)に達し、ビットコインの時価総額全体の6.78%に相当する規模となっている。累計の歴史的な純流入額は619億8000万ドルに上る。
対照的に、現物イーサリアムETFは同期間に2億4390万ドルの純流出を記録。9つあるイーサリアムETFはいずれも純流入を達成できなかった。特にフィデリティ社のFETHは9525万ドルの流出となり、全体の流出額を押し下げている。
この影響でイーサリアムの価格は下落圧力を受け、週間で1.19%下落した。心理的な節目である4000ドルを下回る水準で推移している。ただ、10月全体で見ると、イーサリアムのETFは依然として5億5310万ドルの純流入を維持している。
市場は10月上旬に見られた熱狂的な雰囲気から変化している。当時はビットコインETFに記録的な資金が流入し、価格を史上最高値の12万6000ドル超えに導いた。
しかし、10月下旬にかけて市場心理はより慎重な方向へ傾き、今回のビットコインとイーサリアムで見られたような対照的な資金フローにつながった可能性がある。
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Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。