ビットディアが総ハッシュレート71EH/sを記録し、世界最大のビットコインマイナーに浮上。生産量の大幅増加とAI事業への展開にも注目。
ビットディア・テクノロジーズ・グループは12日、2025年12月の運営状況を報告し、管理下の総ハッシュレートが過去最高に達したことを明かした。
同社の開示内容によれば、総ハッシュレートは71.0 EH/s、自社マイニング分だけで55.2 EH/sを記録した。
競合のMARAホールディングスが公表している61.7 EH/sを上回り、能力ベースで世界最大のビットコイン(BTC)マイニング企業となったとみられる。
独自マシン「SEALMINER」が成長を牽引
2025年12月のビットコイン生産量は636 BTCとなり、前年同月比で339%の増加を記録した。前月比でも21%増となっており、生産能力の拡大が続いている。
稼働中のマイニングマシンは29万3000台に達し、前年の17万5000台から大幅に増加した。この急成長の背景には、同社が開発した独自のマイニングマシン「SEALMINER」の導入が進んでいる点がある。
同社のマット・コング最高ビジネス責任者は、独自マシンの量産体制が整ったことで、自社マイニング事業の拡大が加速していると説明した。
これにより、ビットコイン生産量は前年比で4倍以上に増加している。仮想通貨の億り人を目指す投資家にとっても、マイニング分野を含む業界構造の変化を示す事例として、同社の成長は注目に値するといえる。
財務面では、2025年12月31日時点で2017 BTCを保有していることが明らかになった。また、世界各地で電力インフラの開発を進めており、現在1658メガワットの電力が稼働中である。
AIインフラへの多角化と市場の反応
同社はマイニング事業に加え、AIインフラ分野への参入も進めている。
マレーシアでは、NVIDIA製の最新システム「GB200」のテスト運用を開始しており、2026年1月中にクラウドサービスを正式に立ち上げる予定だ。
さらに、ノルウェーや米国ワシントン州にある既存施設の一部を、AIデータセンターへ転換する計画も進行している。これらの改修工事は、2026年末までの完了を目指す。
こうした事業の多角化は、同社を仮想通貨関連株としてだけでなく、AIインフラ銘柄として評価する動きを後押しする可能性がある。この発表を受け、同社の株価は6.6%上昇した。
金融大手キャンター・フィッツジェラルドは、AI事業への転換について、市場には依然として懐疑的な見方があると指摘した。
一方で、投資判断はオーバーウェイトを維持し、目標株価を34ドルに設定している。
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