仮想通貨取引所Bitgetは22日、米国株を対象としたU無期限契約を開始。テスラ株などに最大25倍のレバレッジで週5日24時間取引可能。
暗号資産(仮想通貨)取引所のBitgetは22日、25種類の米国株式を対象としたU無期限契約を開始した。
この新サービスにより、トレーダーは最大25倍のレバレッジを利用し、米国株式市場の主要銘柄にアクセスできる。
取引手数料は0.06%以下に抑えられている。
対象となる銘柄には、テスラ、アップル、エヌビディア、コインベース、アリババといった著名企業が含まれる。
全ての契約はステーブルコインのテザー(USDT)で決済されるため、仮想通貨を主に使用するユーザーは法定通貨を介さずに取引を開始できる。
仮想通貨で米国株式へアクセス、週5日24時間取引可能に
今回導入された無期限契約は、従来の株式とは異なり満期がない。
これにより、トレーダーはポジションを無期限に保有することが可能だ。
取引は週5日、24時間提供される。
これは、仮想通貨市場の柔軟性と伝統的な金融資産へのエクスポージャーを組み合わせたものだ。
従来の証券会社システムを経由することなく、仮想通貨ユーザーがレバレッジをかけて米国株にアクセスする新たな道を開く。
この仕組みは、ポートフォリオのヘッジ戦略にも有用だ。
従来の取引所よりも長い時間帯で米国主要株のロングポジションとショートポジションの両方を取ることができる。
DeFiと伝統金融の融合を目指す戦略
この動きは、DeFiとTradFiの融合を主導するというBitgetの戦略を反映している。
市場横断的なエクスポージャーへの需要の高まりに応える形だ。
最大25倍という高いレバレッジは、少ない証拠金でより大きなポジションを管理することを可能にし、高度な仮想通貨投資の機会を提供する。
同社は、高レバレッジ取引に伴うボラティリティを管理するため、動的価格設定と証拠金保護を重視していると説明している。
また、この取り組みは現実世界資産(RWA)のトークン化という業界全体のトレンドとも一致する。
Bitgetはポートフォリオの多様化を図る仮想通貨経験者と、新たな取引環境に関心を持つ伝統的な投資家の両方をターゲットにしている。
このサービスは、2025年に向けた同社の現実世界資産関連の提供を拡大する戦略の一環だ。
同社は11日にも、MRVLやRIOTなどの株式を対象としたレバレッジ1~10倍のデリバティブ商品を導入していた。
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