
Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
暗号資産(仮想通貨)のマイニング関連事業を展開するBITマイニングは11日、1万7221 SOLを追加購入したと明らかにした。
これにより、同社のソラナ(SOL)の総保有量は4万4412 SOLとなり、評価額は約995万ドルに達する。
同社は発表内で、「まもなくSOLAI Limitedに社名を変更する当社は、4万4412 SOLを財務資産として保有している」と説明。
仮想通貨を企業の財務ポートフォリオに組み込む動きは、米ストラテジーなどを筆頭に世界的に広がっており、BITマイニングもこの流れに追随する格好だ。
今回の動きは、仮想通貨市場におけるソラナへの信頼感の高まりを反映したものとみられ、企業による実需買いが価格安定性や中長期の需給バランスに影響を与える可能性がある。
BITマイニングは2025年7月10日に戦略的転換を発表し、ソラナのエコシステムへ本格的に参入した。
同年8月には最初の財務資産として2万7191 SOLを取得しており、今回の追加購入はそこからの大幅な拡大となる。
同社はテクノロジー主導の仮想通貨インフラプロバイダーとして事業を展開している。財務資産として仮想通貨を保有する上場企業は世界で50社以上存在しており、BITマイニングの動きはこうした企業戦略の広がりを反映している。
経済の不確実性が高まる中、企業のデジタル資産への関心は増している。特にソラナは、その処理速度と取引効率の高さから、ブロックチェーンとして注目を集めている。
BITマイニングは資産保有の拡大だけでなく、エコシステムへの運用参加も強化している。
同社は2025年8月に初のソラナバリデーターを立ち上げ、自己取得したソラナをステーキングすることでネットワークのセキュリティ向上に貢献している。
BITマイニングのボー・ユー会長兼最高執行責任者は、「我々はソラナエコシステムにおける我々の存在感を高めることに価値を見出し続けている」と述べた。
さらに、「これらの追加資産を財務に加えることで、エコシステム内での我々の地位は強化されるだろう」と語り、ネットワーク強化への継続的な貢献を表明。
この戦略は、財務資産の成長とバリデーター運営を組み合わせることで、金銭的および戦略的な両面での利益を追求するものだ。
市場分析によれば、この動きはUpexiなどの他の上場企業もソラナの保有を増やしており、デジタル資産への企業財務の多様化という広範なトレンドを映し出している。
BITマイニングは現在、SOLAI Limitedへの社名変更を計画しており、これはソラナエコシステムへの深い関与を象徴している。
バリデーターの運営は、同社独自の技術に支えられた社内インフラチームが担当しており、オンチェーン報酬を獲得すると同時に、ソラナネットワークの分散化とセキュリティに貢献する。
さらに、同社はBrale Inc.との提携を通じて、ソラナブロックチェーン上で米ドル建てステーブルコイン「DOLAI」を立ち上げる計画だ。このステーブルコインは、AIエージェント、商人、消費者、そして機関投資家を結びつけることを目的としている。
BITマイニングは以前、ソラナエコシステムへの戦略的参入の一環として、SOLの取得とインフラ開発のために最大3億ドルを調達する計画を発表していた。
同社のアプローチは、単なる資産の受動的な保有から、バリデーター運営やエコシステム開発を通じた積極的な参加へと進化しており、今後のソラナの将来性を見据えた動きと言えるだろう。
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Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。