仮想通貨企業BlockFillsが破産申請、最大負債795億円に

仮想通貨取引所BlockFillsが米連邦破産法第11条を申請。負債は最大約795億円に上り、顧客資金の混同や訴訟問題が経営破綻の背景にある。

黒川 理佐 By 黒川 理佐 倉元 大智 Editor 倉元 大智 Updated 1 min read
仮想通貨企業BlockFillsが破産申請、最大負債795億円に

Key Notes

  • 仮想通貨取引所BlockFillsが米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した.
  • 負債額は最大5億ドル(約795億円)に上り、顧客資金の混同による巨額の損失が発覚している.
  • 顧客からの訴訟によりビットコインが凍結され、CEOが辞任するなど混乱が続いている.

暗号資産(仮想通貨)レンディングおよび取引プラットフォームのBlockFillsは15日、米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。

巨額の負債と資金不足の背景

同社の運営会社であるRelizと関連3社は、デラウェア州の連邦破産裁判所に手続きを申し立てた。

提出された書類によると、資産額は5,000万ドルから1億ドルにとどまる。一方で、負債額は1億ドルから最大5億ドルに上るという。

債権者数は1,000から5,000人に達する見込みだ。無担保債権の上位30件だけで総額1億1,900万ドルを超えており、その大半が顧客からの請求となっている。

最大の債権者である007 Capitalは、約1,700万ドルの債権を保有している。

同社は95カ国以上で約2,000の機関投資家を顧客に持ち、2025年には610億ドル以上の取引高を記録していた。経営悪化の兆候は、すでに2月初旬から表れていた。

市場の変動や流動性不足を理由に、同社は顧客の入出金を停止している。

この背景には、急激な仮想通貨暴落が影響しているとの見方もある。

さらに顧客資金と会社資金の混同による約7,500万ドルの損失を認めた。

2025年末時点ですでに7,700万ドルの資金不足が生じていたという。

訴訟問題と今後の再建計画

資金問題に加えて、法的なトラブルも経営破綻を加速させた。顧客であるDominion Capitalは、仮想通貨の不正流用と資金返還の拒否を理由に同社を提訴した。

これを受け、連邦裁判所の裁判官は一時的な差し止め命令を下し、関連するビットコイン(BTC)を凍結する事態に発展している。

一連の混乱の責任を取る形で、ニコラス・ハマー共同創業者兼CEOが辞任した。現在はジョセフ・ペリー氏が暫定CEOに就任し、事態の収拾にあたっている。

経営陣の刷新は、信頼回復に向けた第一歩と言える。同社は今回のチャプター11申請について、事業を安定させ、顧客保護を最優先にしながら新たな流動性を確保するための「最も責任ある道」だと説明している。

裁判所の監督下で透明性を保ちながら再建手続きを進める方針だ。今後は法律顧問や財務顧問の支援を受けながら、事業価値の維持と関係者への回収最大化を目指していく。

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黒川 理佐
Coinspeakerニュースデスク 黒川 理佐

2021年から仮想通貨投資を始め、数十のプロジェクトをリサーチ・利用。メルマガやSNSで最新情報を発信し、信頼を集める。2025年よりCoinspeaker参画。鋭い分析で、初心者から上級者まで役立つ情報を提供。

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