BNBチェーン上の分散型取引所(DEX)の取引高が10月7日に60億ドルを突破。ミームコイン取引の活発化が主な要因。
BNBチェーンは7日、分散型取引所(DEX)の取引高が60億5,100万ドルに達した。これは2025年に入って2番目に高い水準となる。
この取引高の急増は、主にBNBチェーンエコシステム全体でのミームコイン取引の活発化によるものだ。
主要なDEXであるパンケーキスワップがこの活動の大部分を占め、24時間で42億9,000万ドルの取引高を記録した。
この日のBNBチェーンは、すべてのブロックチェーンネットワークの中でDEX取引高が首位となった。インフラ報告書によれば、ネットワークはピーク時においても1秒未満のブロックタイムと高い処理能力を維持し、安定したパフォーマンスを示している。
ミームコインブームが取引高を牽引
取引高の急増は、主にミームコイン取引の爆発的な成長によってもたらされた。
この期間、BNBチェーン上では3,900種類以上のミームコインが活発に取引されていた。
また、バイナンスが最近実施した440万ドル規模の流動性供給プログラムが、エコシステム全体のDEXの取引高を押し上げる一因となった。
ネットワークの技術仕様も成功を支えている。0.75秒のブロックタイムと1.875秒のファイナリティにより、ピーク時でも毎秒約2,000件の取引を処理できた。
その一方で、ガス代の中央値はわずか0.01ドルと極めて低水準に抑えられている。
BNBトークンの価格が1,300ドル以上に高騰したことも、利用者の信頼感と参加意欲を高めた。
バイナンスのCEOによるミームコインシーズンの到来という公言も市場心理をさらに刺激した。
これらの要因が組み合わさり、個人利用者が低コストで大量のミームコインを取引する理想的な環境が生まれた。
ネットワーク手数料でイーサリアムを上回る
BNBチェーンは7日、1日で約557万ドルのネットワーク手数料を生み出した。これはイーサリアム(ETH)とソラナを上回り、過去3年間で2番目に高い手数料収益となる。
10月8日の開発者向けアップデートによると、ネットワークは約2,600万件のデイリー取引を処理した。また、直近1週間のアクティブアドレス数は約600万に上り、エコシステム全体で高いユーザーエンゲージメントが確認されている。
パンケーキスワップのネイティブトークンであるCAKEも、取引高が60%急増して17億1,000万ドルに達した。
また、BNBトークンは価格が1,330ドルを超え、時価総額で3番目に大きい暗号資産(仮想通貨)となっている。
BNBチェーンは今後、毎秒2万件以上の取引と150ミリ秒未満のファイナリティを目指す次世代レイヤー1ブロックチェーンの計画を掲げている。
これにより、ブロックチェーン技術のセキュリティを維持しつつ、分散型ネットワークと中央集権型取引プラットフォームの性能差を埋めることを目指す。
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