バイナンスコイン(BNB)が史上最高値を更新し、時価総額で3位に浮上。ビットコイン高騰が後押しし、アルトコイン市場を牽引。
バイナンスコイン(BNB)は7日、史上最高値となる1,336.57ドルを記録した。週間では約30%の上昇を見せ、年初来では80%を超えるパフォーマンスを達成している。
この価格高騰により、BNBの時価総額は約1,790億ドルに到達。リップル(XRP)やステーブルコインUSDTを上回り、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に次ぐ第3位の暗号資産(仮想通貨)となった。
ビットコイン高騰が追い風
今回のBNBの躍進は、仮想通貨市場全体の好調を背景にしている。
まずビットコインが12万6,000ドルを超える史上最高値を更新したことで、市場全体の時価総額は過去最高の4兆3,500億ドルに到達した。
この動きは、アルトコインシーズンの到来を示唆し、BNBはその中でも特に強い勢いを見せている。
直接的な要因としては、過去半年で最大規模となる約1,800万ドル相当のショートポジションの清算(ショートスクイーズ)が発生したことが挙げられる。
また、24時間の取引高が87%急増したほか、バイナンススマートチェーン(BSC)のネットワークアップグレードによる取引手数料の削減も価格を後押しした。
機関投資家の関心が高まっていることも、BNBエコシステム全体の追い風となっている。
今後の展開に注目集まる
一方で、テクニカル指標は短期的な過熱感を示している。
相対力指数(RSI)は84に達し、一般的に「買われすぎ」と判断される水準に入った。
最高値達成後、一部で利益確定の売りが出て価格はやや反落している。
市場アナリストは、今後の調整局面において1,000ドルが重要なサポートラインになると分析している。
BNBの時価総額は、依然としてイーサリアムの約5,660億ドルには及ばないものの、その差は着実に縮まっている。
専門家の中には、中期的に2,000ドルを目指す展開も可能だとの見方もある。
市場全体の清算額が、24時間で約2億3,300万ドルに上るなど、ボラティリティの高い状況が続いており、BNBの今後の価格動向に注目が集まる。
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