大麻企業フローラが、AIプロジェクト支援のため4億100万ドルの資金調達を公開。ソラナと連携し、事業をAIインフラへ転換する。
ナスダック上場の大麻関連企業フローラ・グロースは19日、AIインフラ向けのブロックチェーンプロジェクトZero Gravity(0G)を支援するため、4億100万ドル規模の資金調達イニシアチブを公開した。
公式発表によると、この取引は現金3500万ドルと、主に0Gトークンで構成される3億6600万ドル相当の現物デジタル資産を組み合わせた私募形式で行われる。
この戦略転換に伴い、フローラ・グロースは社名をZeroStacに変更する。
一方、ナスダックでのティッカーシンボルFLGCは維持する予定だ。
この動きは、同社の中核事業である大麻事業からの大きな戦略転換を示すものとなる。
ソラナエコシステムとの連携とAI技術の革新
今回の資金調達ラウンドは、ソラナ(SOL)の関連企業であるDeFi Development Corp.(DFDV)が主導した。
このラウンドにはHexstone CapitalやCarlsberg SE Asia PTE Ltd.なども参加し、さらにDao5、Abstract Ventures、Dispersion Capitalといった企業も名を連ねている。
DFDVは全体の資金調達パッケージの一部として2288万ドルの戦略的資金を提供した。
同社のジョセフ・オノラティCEOは、「この資金調達でFLGCと提携できることを嬉しく思う。0gとソラナの深い連携を推進することを楽しみにしている」と述べた。
この取引の一環として、フローラ・グロースは財務資産の一部をソラナの暗号資産(仮想通貨)で保有する計画だ。
ソラナのブロックチェーンエコシステムとZero Gravityのインフラとの戦略的連携が示されている。
Zero Gravityの技術は、分散型クラスターを用いて1070億パラメータを持つAIモデルのトレーニングを可能にするという。
大手テック企業の既存の分散型AIフレームワークと比較して、効率が357倍向上すると主張しており、AIとブロックチェーンの融合という市場のトレンドを捉えている。
企業変革と市場の反応
この取引は、株主の承認を経て26日頃に完了する予定だ。
Zero Gravityは、分散型AIインフラを強化するためのブロックチェーンプロジェクトだ。
特に、分散コンピューティングを通じて大規模なAIモデルを処理する能力に重点を置いている。
ZeroStackへの社名変更は、株式市場での存在感を維持しつつ、同社が完全な戦略的変革を遂げることを象徴している。
この動きは、従来の企業がブロックチェーンベースのAIインフラに大規模な資金を投じるという、より広範な市場トレンドを反映するものだ。
多様なセクターの投資企業が複数参加している事実は、ブロックチェーンを活用したAIソリューションに対する機関投資家の関心が高まっていることを示唆している。
今回の発表は、仮想通貨のAI分野のさらなる発展に期待を抱かせるものとなった。
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