カンターSPAC、40億ドルのビットコイン取得契約が最終調整へ

Updated on 7月 16, 2025 at 1:24 pm UTC by · 1 min read

Cantor FitzgeraldのSPACがBlockstreamと40億ドル規模のビットコイン取得契約を最終調整中。取引後、上場企業として最大級のBTC保有企業が誕生する見込み。

カンター・フィッツジェラルド傘下の特別買収目的会社(SPAC)であるCantor Equity Partnersは15日、ブロックストリームのアダム・バック創業者氏と40億ドル規模のビットコイン(BTC)取得契約を最終調整していることが明らかになった。

契約に基づき、バック氏は約30,000 BTCをSPACに譲渡し、その見返りとして株式を取得する。

ストラテジー戦略を踏襲したSPAC活用

同社は、2025年1月の新規株式公開(IPO)で2億ドルを調達していた。今回の取引完了後、社名をBSTR Holdingsに変更する予定だ。

この手法は、従来の買収経路を迂回するもので、ストラテジー社などが採用する企業戦略を反映している。

カンターはBSTR Holdingsを、現物のビットコインETF(上場投資信託)に匹敵する、最大級の上場ビットコイン保有企業の一つとして位置づけることを目指している。

さらに、外部投資家から最大8億ドルの追加資金を調達する計画もあり、取引総額は40億ドルを超える可能性がある。

この動きは、カンターが2025年4月にソフトバンクやテザー社と共同で立ち上げた36億ドル規模のビットコインベンチャーに続くものだ。

規制緩和と市場の追い風

この大規模な取引は、ドナルド・トランプ大統領が進める仮想通貨市場への規制緩和アプローチと歩調を合わせている。同社の幹部らは、この環境が機関投資家によるビットコイン採用を促進するとみている。

交渉は、米下院でデジタル資産関連法案が審議されるクリプトウィークに合わせて最終段階を迎えており、市場の注目を集めている。

取引の主導役は、ハワード・ルックニック商務長官の息子であり、カンターの会長を務める27歳のブランドン・ルックニック氏だ。

取引が成立するには、株主の承認と、米国証券取引委員会(SEC)による情報開示の審査が必要となる。

今回の取引が既存のベンチャーと統合されれば、BSTR Holdingsのビットコイン保有額は100億ドルを超える可能性も浮上している。

仮想通貨を企業資産として組み込む動きは、Trump Media & Technology Groupなど他の企業でも見られ、市場競争は激化の様相を呈している。

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