カルダノは初のオンチェーン投票によるハードフォークを実施し、ネットワークの機能と効率を向上させた。
カルダノネットワークは18日、メインネットで「Van Rossem(ヴァン・ロッサム)」ハードフォークを実行した。
スマートコントラクトの機能強化
今回のアップグレードにより、プロトコルバージョン11(PV11)への移行が完了した。これはカルダノの歴史において、初めて完全なオンチェーンガバナンスを通じて承認されたハードフォークとなる。
創設機関の単独決定ではなく、コミュニティの投票によってプロトコルの変更が決定された。
van Rossem hard fork update 🍴
The van Rossem hard fork has been successfully enacted on Cardano Mainnet! 🎉
We would like to take a moment to recognise the work of the Hard Forking Working Group to get us to this moment. Coordinating ecosystem partners, SPOs, DApps,… pic.twitter.com/SSleGfA5zE
— Intersect (@IntersectMBO) July 18, 2026
PV11の導入により、カルダノ(ADA)の基盤となるスマートコントラクト言語「Plutus(プルータス)」が強化される。
新しい暗号化技術や計算機能が追加され、開発者の利便性が大きく向上する。さらに、システム全体のコストモデルの更新も同時に行われた。
この更新を通じて、ブロックチェーン上での複雑な計算や操作が従来よりも低コストで実行できるようになる。分散型金融やNFT市場など、仮想通貨カルダノを利用する様々なアプリケーションで手数料の削減が見込まれる。
これは、イーサリアムなどの競合ネットワークに対する優位性を高めることにも繋がる。開発環境を改善し、ネットワーク全体の競争力を高める狙いがある。
一般のADA保有者やエンドユーザーに対しては、システムの停止を伴わないスムーズな移行が行われた。既存のウォレットや保有するトークンは、特別な操作をすることなくそのまま機能する。
一方で、ブロックを生成するノード運営者は、事前に指定されたバージョンへシステムを更新する必要があった。
次世代に向けた技術的基盤の確立
今回のハードフォークは、カルダノが長期的なロードマップで計画する「Dijkstra(ダイクストラ)」時代に向けた重要な一歩となる。
高度な暗号化技術の導入は、将来のゼロ知識証明やクロスチェーンの相互運用性を見据えたものだ。ネットワークの拡張性を支える強固な基盤となる。
技術面だけでなく、ネットワークの運営方法においても大きな成果を残した。代表者やステークプール運営者など、複数の分散型組織によるオンチェーンガバナンスが正常に機能した形だ。
7月13日に各組織の投票で必要な承認基準を満たし、18日の実行が正式に確定していた。
事前に複数のテストネットで段階的な検証を重ねたことで、メインネットへの実装が安全に行われた。創設機関の主導から離れ、コミュニティ主導でプロトコルを進化させる新しいモデルが確立された。
カルダノは今後も、この分散型のガバナンス体制のもとで持続的な開発を進めていく。市場全体がビットコインの動向に注目する中、独自の技術的進歩は投資家からも高く評価されている。
next