サークルとポリマーケット提携、ネイティブUSDC導入へ

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米サークル社が予測市場ポリマーケットと提携。決済通貨をブリッジ版からネイティブUSDCへ移行し、安全性と信頼性を向上させる狙い。

ステーブルコイン発行大手サークルは5日、予測市場大手のポリマーケットと提携し、決済インフラを強化すると明かした。

今回の提携により、ポリマーケットは現在使用している「ブリッジ版USDC(USDC.e)」から、サークルが直接発行する「ネイティブUSDC」へと決済通貨を移行する。

移行プロセスは今後数カ月かけて段階的に実施される予定だ。

ネイティブUSDC移行へ

ポリマーケットは、現実世界の出来事の結果を予測して取引を行うオンチェーンプラットフォームであり、これまでポリゴン(POL)上のブリッジされたトークンを担保として利用してきた。

今回の移行は、予測市場のインフラにおける構造的な課題に対処するものだ。

従来のブリッジ版USDCは、異なるブロックチェーン間をつなぐ「ブリッジ」を利用して発行される仕組みであり、ハッキングの標的になりやすいというセキュリティ上のリスクを抱えていた。

ネイティブUSDCへの切り替えにより、こうした第三者機関への依存リスクが排除される。

ポリマーケットのシェイン・コープラン創設者兼CEOは、「サークルは暗号資産(仮想通貨)業界で最も重要なインフラを構築してきた」と評価している。

同氏は、USDCの採用が市場の健全性と信頼性を高め、一貫したドル建ての決済基準をサポートする重要なステップであると述べた。

また、この動きは規制当局の期待に沿うものでもある。予測市場は現在、複数の法域で監視が強化されており、透明性と償還能力の確保が求められている。

ネイティブUSDCは「デジタル借用証書(IOU)」として機能するブリッジ版とは異なり、発行体による直接的な裏付けがあるため、機関投資家レベルの基準を満たすものとなる。

競争激化と収益モデル

サークルにとって、この提携はステーブルコインUSDCの利用拡大に向けた戦略的な機会となる。

競合のテザー社が米国準拠の新たなステーブルコインUSATを展開するなど競争が激化する中、数億ドル規模のユーザー預かり資産を持つポリマーケットとの連携は大きな意味を持つ。

サークルの収益モデルは、USDCの裏付けとなるドル準備金から生じる利息収入に依存している。

業界の分析によると、今回の提携には収益分配が含まれている可能性が高く、ポリマーケット側も独自のステーブルコインを発行するリスクを冒さずに収益を得られるメリットがある。

サークルの株価はIPO後に一時260ドルの高値をつけたものの、発表時点では52ドルを下回る水準で推移している。

今回の提携は、技術的な速度やコストだけでなく、決済アーキテクチャや規制への対応姿勢がパートナー選定の重要な基準になっていることを示している。

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