サイファーパンク、Zcashを追加取得|保有量は循環供給の1.76%に

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プライバシー技術企業のサイファーパンクは30日、Zcash(ZEC)を追加購入したことを明らかにした。 同社は約2900万ドルを投じて5万6418.09ZECを取得し、平均取得価格は1トークンあたり514.02ドルだった […]

プライバシー技術企業のサイファーパンクは30日、Zcash(ZEC)を追加購入したことを明らかにした。

同社は約2900万ドルを投じて5万6418.09ZECを取得し、平均取得価格は1トークンあたり514.02ドルだった。

機関投資家によるZcashへの注目と市場動向

今回の追加取得により、サイファーパンクのZcash総保有量は29万62.67ZECに拡大した。これはZcashの循環供給量全体の約1.76%に相当する規模だ。

ウィル・マケボイCEOは、将来的にZcashの保有比率を循環供給量の5%まで引き上げることを目標としているとコメントしている。

Zcashは2025年に入り、市場で顕著なパフォーマンスを示している。一部の分析では、年初来で価格が860%以上上昇したとされる。

特に11月には一時750ドルまで上昇し、この急騰は機関投資家による採用拡大が主因と見られている。

ウィンクルボス・キャピタルが約5888万ドル相当のZcashを取得したとの報道もあり、大口投資家がプライバシー通貨の将来性に強い信頼を寄せていることがうかがえる。

Zcashのようなアルトコインは、ビットコインとは異なる独自の価値提案を持つ資産として、引き続き市場の注目を集めている。

プライバシー技術と規制対応の両立

Zcashは、透明性と匿名性を両立できる独自の技術構造を備えている点が特徴だ。この特性は、規制遵守を重視する企業や機関投資家にとって、重要な評価ポイントとなっている。

技術面では、オーチャード・プロトコルの進展が注目されている。このアップグレードにより、プライバシー保護機能を持つシールドプールの利用が拡大した。

市場データによれば、Zcashの供給量のおよそ3割がシールドプールへ移行しているとされる。流通市場に出回るコインが減少することで、需給バランスが価格形成に影響を与えている可能性がある。

今回の仮想通貨市場の上昇局面は、特定の機能や明確な価値提案を持つ銘柄に資金が集中している状況を示している。

規制環境が一段と厳格化する中で、コンプライアンスとプライバシーを両立できる資産への関心は高まっている。サイファーパンクの投資戦略は、こうした市場の潮流を反映したものと言える。

実際、投資家は海外の仮想通貨取引所などを通じて、Zcashのようなプライバシー志向の銘柄へのアクセスを拡大させている状況だ。

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