ブロックチェーン・アドバイザリー企業Forgdのシェーン・モリドールCEOは29日、デジタル資産財務(DAT)の拡大が従来の金融市場に新たなリスクをもたらしていると警告した。 流動性の低い資産への移行が市場の不安定化を招 […]
ブロックチェーン・アドバイザリー企業Forgdのシェーン・モリドールCEOは29日、デジタル資産財務(DAT)の拡大が従来の金融市場に新たなリスクをもたらしていると警告した。
流動性の低い資産への移行が市場の不安定化を招く可能性
モリドール氏は、企業が暗号資産(仮想通貨)を保有するDATのトレンドに変化が見られると指摘する。
従来はビットコイン(BTC)といった流動性の高い資産が主流だったが、近年はより高いリターンを求め、小規模トークンへ投資対象を移す企業が増えている。
しかし、この動きは市場の脆弱性を高める要因となる。
流動性が低いため、少額の買い注文でも価格が大きく動き、急激な価格変動は予期せぬ仮想通貨暴落を招く恐れがあるという。
モリドール氏は、この状況を「一見すると好循環のように見えるが、いずれ破綻の危険性をはらんでいる」と述べ、過度なリスクテイクに警戒を促した。
仮想通貨市場の構造的欠陥と透明性の欠如
モリドール氏は、仮想通貨市場が依然として公正な価格発見よりも、投機的な盛り上がりを優先する構造になっていると強く批判した。
取引所やマーケットメーカーの中には、トークン上場時に意図的に価格を低く設定したり、流動性を極端に薄くしたりすることで、人工的な急騰を演出するケースも存在するという。
欧米の主要取引所がオークション形式を採用し、公正な初期価格形成を試みているのに対し、アジアの一部取引所では依然として投機熱を利用した価格設定が横行していると指摘した。
その結果、価格が本来の価値から大きく乖離しやすく、投資家保護の観点から深刻な問題となっている。
規制当局もこうした状況を看過しておらず、米国証券取引委員会や英国当局はDATに関連するリスクの監視を強化している。
モリドール氏は、問題の根本的な解決には、トークン発行時の透明性向上や、機関投資家への購入制限などの構造改革が不可欠だと強調した。
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