DeFi Dev Corp.はソラナ基盤ミームコインdogwifhatと提携。伝統金融と分散型コミュニティの連携が注目。
米ナスダック上場のDeFi関連企業DeFi Development Corp.は24日、著名なミームコインであるdogwifhat(WIF)コミュニティとの戦略的バリデーターと提携しました。
この合意に基づき、両者はソラナブロックチェーン上で共同のバリデーターノードを設立します。
機関投資家レベルのインフラと、コミュニティ主導のガバナンスを融合させる業界初の試みとなります。
上場企業とミームコインの革新的な提携
この提携では、DeFi Development Corp.がバリデーターノードの技術的な運用を担当する一方で、所有権と管理権はdogwifhatコミュニティが保持するユニークな構造を採用しています。
DeFi Development Corp.の最高投資責任者パーカー・ホワイト氏は「機関投資家レベルのバリデーターインフラと、暗号資産(仮想通貨)界で最も愛されるコミュニティの一つの文化的力の融合を表している」と述べました。
インフラ費用や投票手数料などの運営経費を差し引いた後、残りの報酬は両者で均等に分配されます。
さらに、両者はより多くのステークとネットワーク内での知名度を確保するため、ソラナ財団デリゲーションプログラム(SFDP)への申請を計画しています。
dogwifhatは2023年後期にローンチされたソラナベースのミームコインで、ピンクのニット帽をかぶった柴犬をモチーフとしています。
ピーク時の時価総額は30億ドルを超え、ソラナエコシステム内で最も広く保有・取引されるトークンの一つに成長しました。
ミームコインが拓く新たな分散型金融の可能性
今回の提携は、DeFi Development Corp.が推進するSOL per Share戦略を前進させるものです。
SPSは、同社株式1株あたりに保有するソラナ相当額を示す独自指標であり、バリデーター運営は同社のソラナ中心の資産戦略を強化します。
同社は約60万9000SOLを保有していています。
一方、dogwifhatはソラナエコシステム内で大きな文化的影響力を持ちます。
ミームとしてのブランド力を持ちながら、DeFiにも積極的に関与しており、今回の提携で草の根レベルでの普及とエンゲージメントが期待されます。
この協力体制は、企業と分散型コミュニティ間のハイブリッドなガバナンスモデルを試すものと言えます。
上場企業がミームコインコミュニティと提携してバリデーターを運営するのは今回が初となります。
この動きは、投機的な側面だけでなく、ミームコインセクターがより実用的な役割へと進化していることを示しています。
次世代インフラを提供するSolaxy
このような実用性を追求する動きは、ミームコインに限らずソラナエコシステム全体で加速しています。
特に、ネットワークの根本的な課題であるスケーラビリティと混雑問題を解決しようとする技術への注目度は高くなっています。
その代表格として大きな期待を集めているのが、ソラナ初の専用レイヤー2ソリューションとして登場したSolaxy(SOLX)です。
Solaxyは、ソラナの高速処理能力を維持しつつ、取引効率をさらに向上させることを目的として設計された革新的なプロジェクトです。
ホワイトペーパーによると、Solaxyはモジュラーロールアップアーキテクチャを実装し、メインチェーンで確認する前にトランザクションをオフチェーンで処理する仕組みを採用しています。
この設計により、ソラナのピーク使用時に発生するボトルネックを防ぎ、ネットワーク負荷をより効果的に分散させることが可能となっています。
Solaxyは先行セール段階で5800万ドル以上という驚異的な資金調達に成功し、市場の強い関心を示しました。
同プロジェクトは、オフチェーン実行と並列処理技術を通じて、ほぼ瞬時のファイナリティを持つより効率的な取引環境を創出しています。
イーサリアム(ETH)との相互運用性も備えており、ソラナの枠を超えたエコシステムの拡大にも貢献すると見られています。
Solaxy公式サイト|X(旧Twitter)|Telegram
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