Ethena、ハイパーリキッドの新ステーブルコインUSDH発行提案

10時間 ago by · 1 min read

Ethenaは、ハイパーリキッドのステーブルコインUSDHの発行者となる提案提出。ブラックロックのトークン化ファンドを間接的な裏付けに。

Ethenaラボは9日、ハイパーリキッドのネイティブステーブルコインUSDHの発行者となるための正式な提案を提出した。

ハイパーリキッドが5日に発表したネットワークアップグレードに伴うネイティブステーブルコイン導入計画を受け、発行者の選定プロセスは競争が激化している。

Ethenaは、この競争に名乗りを上げたパクソスやFrax Financeに次いで、6番目の候補者となる。

ブラックロック資産を裏付けに

Ethenaの公式提案によると、USDHは当初、10月1日に稼働予定のステーブルコインUSDtbによって100%裏付けられる。

USDtbは、米国で唯一のOCC(通貨監督庁)認可を持つ暗号資産(仮想通貨)銀行であるアンカレッジ・デジタル・バンクと提携して発行される予定だ。

この構造により、USDHはUSDtbに支えられ、USDtbは世界最大の資産運用会社ブラックロックのトークン化ファンドBUIDLによって担保されるという間接的な裏付けが実現する。

このトークン化ファンドは、ブロックチェーン技術を活用して現実世界の資産をデジタルで表現するものだ。

提案書では、「USDtbは、ブラックロックがBUIDLでの完全な担保化を許可した唯一のステーブルコインである」と強調されており、制度的な信頼性の高さが示された。

収益還元とエコシステムへの貢献

ハイパーリキッドは、8月に無期限契約で月間取引高が過去最高の4,058億ドルに達し、年間推定収益は約13億ドルに上る。

今回の提案は、現在ハイパーリキッドの主要決済通貨である55億ドル相当のUSDCに直接的に挑戦するものだ。

Ethenaは競争上の優位性として、これまでに230億ドル以上のトークン化ドル資産を発行・償還した実績を挙げる。

同社は、USDHの準備金から生じる純収益の少なくとも95%をハイパーリキッドコミュニティの利益のために展開することを約束している。

具体的には、7,500万ドルから最大1億5,000万ドルのエコシステムインセンティブを提供し、USDCからUSDHへの市場移行コストも負担する計画だ。

さらに、ステーブルコインの運用を監督するためのバリデーターによるガーディアン・ネットワークを導入し、分散化とセキュリティの強化を図る。

Ethenaは、合成ドル商品USDeのハイパーリキッドネイティブ版であるhUSDeのローンチも計画しており、エコシステム内での製品展開を拡大する方針を示した。

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