エテナ、USDe裏付けにBNBを追加 リップル(XRP)も候補に

Updated on 8月 25, 2025 at 9:04 pm UTC by · 1 min read

合成ステーブルコインUSDeを運用するエテナ・ラボが、裏付け資産にバイナンスコイン(BNB)を追加した。

合成ステーブルコインUSDeを運用するエテナ・ラボがは22日、合成ステーブルコインUSDeの裏付け資産に、新たにバイナンスコイン(BNB)を追加したと発表した。

 

米ドルに価格を連動させるUSDeは、担保資産を利用してショートポジションを構築するデルタニュートラル戦略を採用しており、価格の安定性を維持する。

USDeの担保多様化と新たなフレームワーク

エテナ・ラボのリスク委員会は、USDeの裏付け資産を多様化する目的で、正式な「資産適格フレームワーク」を導入した。

これは、特に無期限先物取引の担保資産を対象とする厳格な基準を定めたものだ。

BNBはこの新しい枠組みで承認された初の暗号資産(仮想通貨)となり、従来の担保構成からの大きな拡大を意味する。このフレームワークでは、USDeの担保として適格と見なされるための定量的な基準が設定されている。

エテナはこの動きにより、ステーブルコインの担保における透明性とリスク管理の強化を図る戦略的な一手を打ったと見られている。

リップル(XRP)の急騰と市場の動向

エテナの発表は市場に即座に反応をもたらした。特に、リップル(XRP)は次期担保資産の候補として言及されたことで、24時間以内に6.5%急騰し、一時3.02ドルまで上昇した。

エテナのリスク委員会は、リップルとHyperliquidのトークンであるHYPEが、現在設定された基準を満たしており、「近い将来」追加の担保資産として採用される可能性があると述べている。

この期待感が、リップルの価格を押し上げた主要な要因の一つと分析されている。

BNBやリップルのような流動性の高い仮想通貨投資資産を担保に加えることで、USDeのシステムはさらなる耐性を獲得する。

この戦略的な進化は、競争が激化するステーブルコイン市場において、USDeが今後も成長を続ける上で重要な意味を持つだろう。

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