
仮想通貨ライター。取引歴5年、ブロックチェーン技術の解説から市場分析、DeFi・NFTの最新動向までカバーします。複雑なトピックを分かりやすく解説し、皆様の的確な意思決定をサポートします。
8月最終週にイーサリアム現物ETFに10.8億ドルが流入。ビットコインETF流出とは対照的で、機関投資家の資金シフトが鮮明になった。
イーサリアム(ETH)現物ETFの純資金流入額はこのほど、8月29日までの5日間で合計10億8000万ドルを記録したことが明らかになった。
これはSoSoValueのデータに基づくもので、イーサリアム現物ETFの週間流入額としては史上4番目の規模となる。
この週の取引日5日間のうち4日間で純流入を記録し、最終取引日には約1億6500万ドルの流出で週を終えた。
対照的に、同期間のビットコイン(BTC)現物ETFは合計で4億4070万ドルの純流入にとどまった。
商品別では、投資運用企業ブラックロックのIBITが2億4800万ドルの週間流入でトップだった。
こうしたETF市場の活況に先立ち、イーサリアムの価格は8月24日に4950ドル近辺で過去最高値を更新していた。
イーサリアムETFがビットコインETFを大幅に上回るパフォーマンスを見せた背景には、機関投資家によるビットコインからイーサリアムへの戦略的な資金のローテーションがあるようだ。
分析会社Alpha Nodeは、イーサリアムの月末のリーダーシップは、規制された金融商品を通じた機関投資家の関与の証拠と価格のマイルストーンを組み合わせたものだと指摘する。
分析ツールCryptoRankの報告によると、8月全体でイーサリアムETFは38億7000万ドルの純流入を記録した一方、ビットコインETFは7億5100万ドルの純流出となった。
これはビットコインETFにとって5カ月ぶりの純流出であり、過去3番目に大きなマイナス記録である。
この機関投資家のイーサリアムへの関心の高まりは、イーサリアムの技術的アップグレードやDeFiアプリケーションの成長などが要因と考えられる。
また、シカゴ・マーカンタイル取引所のイーサリアム先物市場でも建玉が100億ドルを超えるなど、専門家の参加が拡大している。
月間ベースで見ると、イーサリアムETFの8月の流入額38億7000万ドルは、同商品の歴史の中で2番目に良い月間成績となった。
これは、5カ月ぶりに純流出を記録したビットコインETFとは全く対照的な結果だ。
イーサリアムETFへの資金流入は、特に価格が最高値を更新した時期に集中していた。
8月25日に約4億4390万ドル、8月26日に約4億5500万ドル、27日には約3億950万ドルが流入した。
なお、月間で最大の1日あたり流入額は8月11日に記録した約10億2000万ドルであり、相場上昇中に大規模な資金流入があったことを示している。
市場アナリストは、「投資家が仮想通貨を直接取引することなくイーサリアムにアクセスするため、これらの商品への関心を高めている」と述べ、イーサリアムETFがビットコインに比べて強い需要を示していると分析している。
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