クジラが488億円分のETHを購入し新しい仮想通貨戦略として注目集まる。テクニカル分析では25%反発の可能性も示唆。
イーサリアム(ETH)のクジラはこのほど、2回に分けて約9400ETHを取得した。
これにより、同ウォレットのイーサリアム総保有額は3億3000万ドル(約488億円)に達した。
この動きは、一部の大口参加者が市場の下落をパニックの要因ではなく、長期的な取得機会と見なしていることを示唆している。
テクニカルパターンは、イーサリアム価格が25%反発する可能性を示しており、新しい暗号資産(仮想通貨)戦略として市場の注目が集まっている。
クジラは下落を好機と判断か、新しい仮想通貨の動き
この購入は、イーサリアムが過去24時間で最もパフォーマンスの悪い主要な仮想通貨の一つとして浮上した中でも行われた。
同期間にイーサリアムの価格は約12.8%下落し、一時2155ドルまで値を下げた。
これは、同期間に約4.7%の下落にとどまったビットコイン(BTC)を下回るパフォーマンスである。
市場の下落は、イランへの米軍による直接攻撃の報道を受けて起きた。
この弱気な背景にもかかわらず、この大口保有者は積極的にイーサリアムを取得し、リドの流動性ステーキングプロトコルを通じて運用している。
購入のタイミングと規模は、このクジラが今回の下落を長期的な「押し目買い」の好機と見ていることを示唆している。
テクニカル分析が示す25%の反発期待
市場アナリストのSensei氏によると、イーサリアムは重要な上昇トレンドラインの上で価格を維持しており、これが数日中の力強い反発につながる可能性がある。
過去に同様の支持線から反発した際には、55%の上昇ラリーにつながったことがある。
このパターンが再現されれば、イーサリアムの価格は短期的に2735ドルの抵抗線に向けて反発する可能性がある。
新しい仮想通貨市場のトレンドとして、大口投資家の動向が価格形成に与える影響は増大している。
特に、機関投資家やクジラによる新しい仮想通貨の戦略的購入は、市場センチメントを大きく左右する要因となっている。
新しい仮想通貨購入モデルの台頭
こうした市場の動きの中で、イーサリアムだけでなく、ビットコインの将来性に着目した新しい形の購入方法も注目を集めている。
その代表例が、現在先行セール中のBTC Bull Token(BTCBULL)である。
BTC Bull Tokenは、ビットコインの価格上昇に連動して価値を高めることを目指すERC-20規格のミームコインだ。
その仕組みはユニークで、ビットコインが特定の価格目標に到達するたびに、保有者に対してビットコインのエアドロップが行われる。
さらに、価格上昇に応じてトークン供給量が減少する焼却メカニズムも組み込まれており、希少性を高める設計となっている。
ホワイトペーパーによると、BTC Bull Tokenは総供給量の15%をBull Fundに配分し、この資金でビットコインを購入してエアドロップに使用する。
また、ビットコインが重要な価格マイルストーンに到達するたびに、総供給量の15%がバーンされ、トークンの希少性を高める仕組みが組み込まれている。
先行セール開始から既に730万ドル以上を調達するなど、市場の期待は高い。